ツインズはコロナ騒動が世界中に拡がり世界中がロックダウンをし始めた時に生まれた。よってすぐに洗礼は授けられなかった。
昨年、そろそろ洗礼を...と言い、地域のパロッキア(小教区教会)でインフォメーションを尋ねたら、両親は洗礼準備の講座を5回受けないといけないと言われたそうだ。(まあそれが普通であろう)しかし、両親は洗礼を受けるのは子供たちなのになぜ親がそんなに講座を受けなければならないんだ!と言った。それは親に責任があるからでしょう?とはいえ、両親は信者とはいえ名ばかりで、子供の頃カテキズモを受けただけ。その後教会で結婚するため、最短の結婚講座を探しチャチャチャとしたタイプの家庭だ。思うことはいろいろあるが、私は余計なことは言わないでおこう、と思った。
本来カトリックの家庭の場合、両親は子供たちにとって、教育の第一責任者であると共に、信仰を告げ知らせる最初の人間だ。両親は子供を神様の子として愛し、尊敬する義務がある。適切な教育や忠告をもって、子供たちが成長するために必要な環境を物質的・精神的に整えることはもちろんのこと、特に親は、子どもに対してキリスト教的信仰教育を施す使命を持っている。そのためには、信仰を育てる模範として親自身が手本を示し、一緒に祈ることはとても大切なのだが、我が家の子達も教会から離れてしまっているから何も言えない。
3人目が生まれ、今回3人まとめて上記パロッキアで洗礼を授けてもらおうと動き出したが、ツインズのパパさんの父親、つまりノンノ(お爺さん、と言ってもそれほど私と年齢は変わらず!)の待った!が入った。「なぜミラノなんだ!洗礼式はここ(クレモナ郊外)でするのが当然であろう!ここならカッシーナのチャペルがある。」
カッシーナとは元々農家の住居兼厩などがあり、ミラノ市内では近年そういう場所は廃屋になりジプシーが住みついたりしていたが、逆にそこを改装しておしゃれな飲食兼文化的レクリエーション施設に変身してきているが、ツインズのノンノは代々そこに住んでおり、週末彼らが帰る家はツインズで5代目になるという。
余談だが、洗礼やそれに続く秘跡に関するカテキズモや儀式を行う場合、住居のある地域のパロッキアで行うことが常とされ、そうでない場合はその所属教会のヌッラ・オスタ(転出証明書)が必要となる。なので、ツインズがクレモナで洗礼を受けることは可能だが、将来的にカテキズモをミラノで行うならば、クレモナでの「洗礼証明書」が必要となる。それだけ伝えたが、実は洗礼を行うチャペルはプライベートなものであって、実際活動している教会ではないというではないか?そこをノンノが市長を巻き込み、司祭を見つけると言い出したのだ。思わず、ケ・マフィオーゾ!(マフィアチックじゃない!)と驚きで笑ってしまったくらいだった。
いずれにしても、上記ヌッラ・オスタは必要となるわけで、既にミラノの地元パロッキアで洗礼日まで決まっていたものをひっくり返すことになった!案の定、地元パロッキアの司祭は怒り出しヌッラ・オスタは発行しないと言い出した。ママさんももう洗礼式はなし!と怒り出し、まあ信仰がないならその方がよいのでは…と内心思ったが、やはりここはイタリア!しかも市長を巻き込んで、司祭は見つかった。それだけでなく、洗礼講座は1回のみで驚いたことに、司祭が家に来てくれるというではないか?いやいや、すごいなコネ社会。だが、肝心なヌッラ・オスタが…けれど、ツインズは強運の女神がついているのだろうか?所属教会の司祭は許可しないといったが、同じ小教区にある別のパロッキアがヌッラ・オスタを発行してくれることになった。
条件は整い、とりあえず親類のみ招待ということで、やれ電話連絡、やれ誰が何を着るか、何を買うか、そして食事のケータリングは…となった。しかし、肝心な洗礼の司式司祭は現在海にいるので、戻り次第連絡をする…とヴォイスメッセージが入ったのを聞かせてもらった。海って黙想会とかオラトリオのキャンプとかですよね…?!一応洗礼のために、子供達一人一人に代父母を両祖父母、そして母方の叔母夫妻にお願いしたが、誰も教会には通ってはいないようだ。
ただただ私は、子供たちに守護天使への祈り"Angelo di Dio"を聞かせる。
いやいや、神様は寛大な方。いずれにしても、子供たちが聖霊に満たされ、一人ひとりが神様から 頂いている恵みを子供達なりに分かち合うことができるよう祈るばかり。
…続く。
守護の天使への祈り
守護の天使よ、
主のいつくしみによってあなたにゆだねられたこのわたしを照らし、守り、導いてください。アーメン
Angelo di Dio
Angelo di Dio, che sei il mio custode,
illumina, custodsci, reggi e governa me,
che ti fui affidato dalla pietà celeste. Amen
