
在ミラノの皆さんへ
Associazione Culturale Musicale di Milanoのコンサートのお知らせ。
北回帰線の隣、太平洋と東シナ海を隔てる珊瑚礁に沿って、伝説で「不滅の地」と呼ばれる琉球列島がある。
これらの島々は現在「沖縄」と呼ばれているが、その自然の美しさ、伝統の豊かさ、そして住民の活気ある長寿とおもてなしにより、訪問者を感動させ続けている。
この伝説的な島々の平和で幸せな人々を統治した王宮で生まれた芸術的な芸術は数多くある。その中には、音楽、舞踊、演劇、そして紅型と呼ばれる古代の技法で着物を描くものも存在する。
このコンサートでは、琉球の伝統の最も美しい音楽のいくつかが、紅型三宗家の一つである知念家八代目当主でおられた故知念貞夫氏の貴重な紅型着物を着る沖縄の芸術家によって現代的な方法で再解釈される、というもの。
ピアニストの知念杉子さんは、その故知念貞夫氏のご子女になられるが、知念家の家系図をみると、今から数えて約十代前に宮廷音楽家もおられ、紅型を続けてこられた家柄の中で、音楽の才能を花開かれた方がすでにおられた、というのも不思議な感じがする。
以前、杉子さんのお姉さまが沖縄で指導されておられるコーラスグループを引き連れてミラノに来られ、我がパロッキアの聖歌隊とともにジョイントコンサートをさせていただいたことがあるが、やはり音楽専攻の方でおられたのは興味深い。
Echi dall'arcipelago di Okinawa 沖縄諸島の残響
ソプラノ 大仲利江子
フルート ANNA GRAZIA ANSELMO
ピアノ 知念杉子・LUCA M.COLOMBO
6月18日(土)18時より
Museo Fondazione Luciana Matalon
Foro Buonaoarte nr. 67
