今週の一冊 〜 きんたろう | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

🎶まーさかり かーついだ きーんたろう....

 

あれれ、この続きってどうだったっけ?

 

先日行われた在ミラノ・北イタリア日本人会主催の「本の市」でシッター先のママさんはツインズのために数冊絵本を購入したが、その中に「きんたろう」があった。

 

桃太郎・浦島太郎・金太郎...金太郎は鉞かついでクマにまたがっている印象しかない。

 

 

しかし、本当は金太郎が一番大物かも?!と初めて知った。

 

金太郎は、坂田金時の幼名。実在したかどうかは、不明だが、それらしき説話、伝説は語れ継がれているわけだ。

 

時は天暦10年(956年)5月、宮中に仕えていた坂田蔵人(くらんど)は、彫物師十兵衛の娘、八重桐(やえぎり)と結ばれ、金太郎が生まれた。

 

まもなく父・坂田蔵人は亡くなってしまうが、金太郎はすくすくと成長。足柄山で熊と相撲をとり、母に孝行する元気で優しい子供に育った。

 

天延4年3月21日(976年4月28日)、金太郎は、足柄峠にさしかかった源頼光と出会い、その力量を認められて家来となる。名前も坂田金時(きんとき)と改名し、京にのぼって頼光四天王の一人となった。

 

坂田金時は、寛弘8年12月15日(1012年1月11日)、九州の賊を征伐するため築紫(つくし・現在北九州市)へ向かう途中に病で死去。現在の岡山県勝央町には、金時を祀った倶利加羅(くりがら)神社が立てられ、今日の栗柄神社につながっているという。

 

ちなみに、「金時豆」の名前の由来はこの坂田金時から来ているそうだ。また、息子の坂田金平は「きんぴらゴボウ」の由来となっていると言う。

 

 

ツインズたちに読み始めていたら、子供たちはもちろん、私自身もわからないことばかり。源家の家系図を調べてみた。最近は待っているNHKD大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の絡みもあって興味津々。まあ面白い。

 

 

 

こちらは、歌川国芳による『坂田怪童丸』 天保7年(1836年)頃

 

怪童丸と巨大な鯉の組み合わせは、共に端午の節句飾りのモチーフ。

 

 月岡芳年画:『金太郎捕鯉魚図』明治18年(1885年)

 

ところで、ツインズが取っ組み合いの喧嘩をするようにってきた。

 

ツインズはやんちゃだけれど、きんたろうのように健やかに育ちますように。