タータ日記 〜 その31 心の安全地帯 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

三男誕生3週間。

 

案の定ツインズの親や大人に対する「試し行動」が物凄い!

 

「試し行動」とは、自分をどの程度まで受け止めてくれるのか探るために、わざと困らせるようなことをする子供の行動のことを言う。

試し行動は、「虐待を受けた子」つまり、大人を信頼していない子供に特に強く見られる行動だと聞く。しかし、下に兄弟ができ、親に構って欲しいと思う際も同様で、特に2歳くらいの子どもの場合、物を投げる、泣き叫ぶ、噛みつく、度の越えるワガママなどといった行動で見られというが、まさにそういう状況なのだ。

 

たとえ、自分が「悪い」とわかっていることでも、親や大人の顔色を見ながら、気を引くように敢えてしている様に見える。これは大きくなったから自然に消滅するというものではなく、親の愛情が確認できるまで、形を変えて表現されるのだそうだ。

 

三男が生まれる前からママさんには、授乳以外は私が三男君の面倒は見ますから、なるべく上の子達は見てくださいね、と声をかけていたのだが、出産前からイライラ状態のママさんは、出産後も感情的になりがちで、三男と寝室から出てこないことが多い。

 

お昼ご飯にわざと怒られる様なことをしようものなら、ママさんは逆ギレし、途中でいなくなったり、突き放した怒り方をする。
 
私自身も長男が生まれた時は、その時は自覚もなかったが、長女を怒り、彼女を悲しい気持ちにさせただろうし、次男が生まれた時は、当時5歳の長男は非常に聞き分けのいい子であったが、小学校高学年、中学生あたりに悪さをした。やはり、それも大きくなってから私の気を引きたい現れだったのかもしれない、と後から気づいたものだ。
 
私も私で、感情的になり、自己嫌悪に陥ったり、罪悪感に苛まれたり、心が揺れたものだ。だから、きっとシッター先のママさんだって反省しているか、もう少ししてから気づくかもしれない。子育てとは、まさに親としてのあり方が試されていると今になって思うのだ。(まだ子育て卒業していないけれど...)

 

ツインズたちも、ママさんも見ていて思うのは、心の拠り所が大事。特にそれは、私自身、そして我が家の子供達に通じるものがあったからわかる。心に安心感があれば、将来人と安定して絆を結ぶことができるだろう。

 

私にもかなりエネルギーは必要だけれど、「大丈夫だよ」と言ってあげる事で、安心して育って欲しいものだ。