読み聞かせ 〜 帰ってきたつばめたち | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

長女や長男がまだ小さかった頃、日本でもNHKのイタリア話会話でショートアニメとして放映されていたフランチェスコ・トゥーリオ・アルタン氏の水玉模様の犬の女の子(最近までずっとあれは男の子のうさぎだと思い込んでいた!)を主役とした漫画のPIMPA(ピンパ)はよく読み聞かせていたものだ。ピンパ以外の絵本も数冊自宅にあり、シッター先に持っていくと、ツインズ達のお気に入りの一冊となり、そのシリーズを昨年のクリスマスにプレゼントしてあげようと思っていたら、絶版になっていた。

 

もともとはお嬢さんのために描いた絵本のシリーズだったのだが、実は昨年末出版45年を記念し、12話をまとめて新たに出版されていた。"Il primo libro di Kika". Kikaというのは、お嬢さんの名前であるフランチェスカの省略形というかニックネーム。フランチェスカだとフランチ、フラ、キーカ、ケッカなどと呼ばれる。

 

 

Kika の1話であるツバメのお話がツインズの一番のお気に入り。


ツバメは春を告げる渡り鳥。ちなみにオスカー・ワイルド著書の「幸福な王子」は、金色に輝く王子の像が、越冬のためエジプトに渡ろうとするツバメを使いにして、貧しく不幸な人々のために自らがまとう宝石や金箔を分け与える物語だ。

 

青い海の上を渡って家に帰るツバメ達。目覚めよ〜!といって友達の鳩のコロンビーノを起こす。蝶が羽ばたき、野原は青く輝き、花が咲き始める。蜂が花に止まり、蜂蜜を作る...春の到来を祝おう!

 





毎日、毎日何度も読まさせられる。

 

空に向かって羽ばたく仲間達。春よ来〜い!