タータ日記 〜 その28 初発熱 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日、シッター先に到着すると、ママさんは病院で、パパさんがツインズを見ていたが、私とバトンタッチ。

 

前日、弟の方が午前も午後もお昼寝をしなかった。お昼寝をしなくなるにはまだ早い月齢だ。

 

しかし、今朝は二人ともあくびをしていたので、なんとか寝かせようと思い、二人を横にさせ、私もゴロンと一緒になって本を持ち上げながら、読み聞かせをすると、なんと弟の方がコロンと寝てしまった。

 

しかし、ぶるぶるっと震えること数回、結局10分で起きてしまった。その後、おやつのペースト状の果物も少しは食べたが、やはりだるそうな雰囲気。おでこを触ると微妙に熱いので熱を計ると38.5分あり、布団に包むように横にさせるとうとうとし始めた。

 

これは風邪か?まさか私が無症状の陽性状態じゃないよね?するとママさんが帰宅したので、熱っぽいことを伝えると、実は早朝からわんわん泣いていたので調子が悪かったのかも...という。

 

ところで、ツインズ達は、保育園はもちろん、公園へ行って他の子供達に交わるような生活は全くしていない。週末はクレモナの家にいくが、広い家の庭だか畑で遊ばせてはいるようだが、やはり家族以外との接触はない。

 

しかし、ママさんは妊娠37週に入り、いつ陣痛が来てもおかしくないので、クレモナへは先々週に行き納めをした。先週末の土曜日はミラノのカルネヴァーレ最終日だったので、ドウモ広場へ行き、日曜日は公園へ連れて行き、遊具で遊ばせたという。いずれにしても、初めての試みだったそうだ。

 

パパさんは、発熱に関し、あの日誰かにうつされたか?と言う。ママさんはすぐに彼女の母であるおばあさんに電話をしたが、そこでもまずCovidじゃないかしら?と言って慌てたという。なんだかな...コロナは怖いが、子供は外に出すことによって、免疫力もついていくわけで、そんなに外敵から守ると言って、家に籠るのはどうしたものか...ちなみにママさんは、幼稚園へ行こうとしたが、泣いて泣いて大変だったので、ベビーシッターがついたまま幼稚園へ行かなかったようである。妹も最後の1年だけ行ったとか...悪いけど、過保護に育ったとしか言いようがない。

 

かかりつけの小児科へ電話したが、11時過ぎで、受付は10時で終了しました、と断られたという。そんな、乳幼児は発熱は病気は日常茶飯事なのに...。結局家の下にある薬局へ飛んでいくと、歯が生え始めているからではないか?といわれたそうだ。たしかにここ数日、口に4本指を入れ、すごいよだれが出ていた。初めの奥歯は綺麗に生えているが、2本目はまだ先になることだろう。乳犬歯が頭を出している。このせいか...?しかし、知恵熱のわりには高すぎないか?

 

結局解熱剤のタキピリーナをのんで様子を見ることになった。まあそれが妥当だろうと思ったが、翌日まで熱が下がらなかったら、病院へ連れて行き、PCR検査を受けさせるというではないか!真面目というか、心配しすぎというか...

 

本来、熱が出るということは、病気を治そうとする自然な反応であろう。熱があっても多少食事や水分を補給することができる。眠ることはできるというのであれば、様子をみるべきだ。ただ、解熱剤は弟の体重からすると36-9滴だった。飲めない可能性もあるから、座薬の方がいいかもしれないですよ、と伝えたが、家に液体の解熱剤があったので、試すことに。案の定、抵抗され半分も飲めたかどうか...であった。夕方、座薬の解熱剤を購入し、入れてみた。早く熱が下がるといいが、下げればいいというものではないものもあるから、考えものだ。私は子供達の発熱は常に一人だったし、病院へ連絡するのも常に一人だったな...と思い出す。こういうことが何度も起き、それが子供が一人二人となると、肝も座ってくるものだ。


しかし、初めての経験のお母さんに同じようにしようと思っても、安心できるドクターや自分の母親の言葉でないと安心できないこともあるのだな...と感じた。

 

ところで、ママさんの理想の子育ては本を読み聞かせ、遊具は知育的なもの。子供部屋にお遊び用のテーブルを買ってそこで遊ばせたい、と言っており、早くもテーブルと椅子が到着した。しかし、ツインズ達は、すぐにテーブルに登りあがった。椅子も違う場所に移動させ、普段触ってはいけないと言われているものを取ろうとする。賢いわ!

 

おやつを食べさせるとき、椅子に座られたら、やはり2歳児だと、足が床につかないため、軽く腰掛けることしかできないから、結局バランスを崩して落ちてしまう。また、い椅子の上に登ったとき、意外に背もたれに捕まると、体重で前に倒れ気味。椅子を横に並べて移送しようとすると、背もたれの横幅が大きい分、椅子と椅子の間に隙間ができてしまい、そこに足をふみ落とし、バランスを崩して転倒。うーん、ちょっと早い気がする。粘土遊びもクレヨンもまだ口に入れるか、壁にかかれる可能性もあるから、今使うのは危険かもしれませんよ、と伝えた。

 

まあ、そんなこんなでママさんの理想を打ち破ってしまった。仕方ない。

 

いやいや、出産も時間の問題となってきた。弟の方は、今ママさんに思い切り甘えておいた方がいいだろう。自分の時はこんなに大変だったかな...?すっかり忘れてしまった。