Japanese Film Festival online 2022 〜 湯を沸かすほどの熱い愛 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。


 

国際交流基金のJapanese Film Festival online 2022が2月27日まで開催されている。(日本含む24カ国から視聴可能)。

https://jff.jpf.go.jp/ja/join/jff-news/jffonline2022/

https://jff.jpf.go.jp/watch/jffonline2022/

 

はじめての試みとなった昨年度は、世界5大陸20か国で巡回開催。最新作からクラシックまで、30作品もの日本映画を無料配信し、世界中から累計で約21万回を超える作品視聴を記録したのだそうだ。

 

新型コロナウイルスの影響により対象国の多くで映画館の閉鎖が続いていたところ、バラエティーに富んだラインナップや監督を招いてのインタビュー動画は好評を博し、オンラインを通じ、かつてない規模で世界中に日本映画を届けたという。








私は、宮沢りえ主演「湯を沸かすほどの熱い愛」を観た。


 


夫に失踪され、パートに励む女性。家業の銭湯も長らく休業していたが、持ち前の明るさで腐らずに娘を育てていた。そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。

 

いじめ、シングルマザーに、子供を捨てる母親、捨てられた子...そして、病気。どれ一つ取っても想像を超える辛さだと思うが、宮沢りえ演じる双葉が愛を注ぎ、繋いでいく。

 

ほわんとしたいい人キャラのオダギリジョー演じる夫は、現在放映中の「カムカムエヴリバディ」の錠一郎につながるものがあり、なぜか笑えた。

 

涙なしでは見られないのに、ストーリの伏線に後から気付いて感動したり、セリフの一つ一つに重みを感じた。親子の絆はDNAを超えるのだ。そして、双葉の最期のシーンは衰弱しきっているのだが、ただでさえ、細い宮沢りえが、本当に倒れそうに痩せこけていてびっくり。迫真の演技にこれまた、感動、涙した。

 

 

https://jff.jpf.go.jp/watch/jffonline2022/