今日はすっかり忘れていたが、“S.Valentino”「ヴァレンタイン・デー」であった。
イタリアでは、女性からではなく男性から女性にお花をあげたり、何かプレゼントするが、まあ100%我が家は関係なし。まっいっけど。
ところでヴァレンタイン・デーの起源は実在した聖人ヴァレンティーノで、イタリアのウンブリア州の都市テル二と世界の愛し合う人々すべての守護聖人である。
西暦269年2月14日、ローマ皇帝による迫害によって殉教。当時、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、ローマでの兵士の婚姻を禁止していた。キリスト教司祭だった聖ヴァレンティーノは秘密に兵士を結婚させたがために、捕らえられ、処刑された。自分の命を犠牲にしてまで、神の愛を伝え実践した聖ヴァレンティーノは今でもテルニに安置されている。
そんな愛し合う人々のための祝日に、ベルガモ郊外に住む85歳の女性であるエルミニア・ドッシさんは、ご主人のお墓に横たわっているところを発見された。死因は心臓発作だったという。7人の子供に恵まれたが、40年間亡くなられたご主人を偲び、毎日花を持参しお墓参りをしていたそうだ。
人が亡くなるのは、寂しい話だが、やっとご主人のそばに行けたのだろう。それがサン・ヴァレンティーノの日とはちょっと粋な感じがしなくもなかったと思ったのは私だけだろうか。とはいえ、エルミニアさんとご主人の永遠の安息をお祈りします。



