イタリアの小学校から高校までの進学、進級に関するオンライン手続きが先月をもって終了し、今度は保育園、幼稚園の手続きが始まった。(2月3日〜2月22日)
小中高校は、ミラノに関しては、私立は別としてミラノ市立よりも国立がほとんどだが、逆に幼稚園やニドと呼ばれる保育園は、ミラノ市立がほとんど。
現在ミラノ市では0-6歳児は約3万人いると言われている。ニドは生後3ヶ月から36ヶ月まで。3ヶ月から12ヶ月までのクラスと12ヶ月から36ヶ月のクラスに分けられる。ミクロニドと呼ばれるところだと12-36ヶ月は多くても10名。24-36ヶ月のプリマヴェラと呼ばれる、幼稚園に入る前の月齢だと多くて20名。
本来私がシッターで出かけている家庭のツインズたちは幼稚園へ入るまでは私が見る、ということだったが、さすがに3人目ができ、しかも、小児科やツインズの兄のほうがかかっている小児整形外科の医師たちに、公園へも連れて行かず、他の子供たちと交わらないことを非難され?両親の気持ちも変わったようだ。
しかし、申し込みには、保育園や幼稚園にISEE(イゼエ)と呼ばれる収入や家庭の資産の証明書が必要となる。小学校以降も給食費はこのポイントによって金額も異なり、イゼエが低ければ、何かと市や国から援助が出るが、この証明書を準備するまでが大変で、しかも、毎年申請しなくてはならない。
ちなみに、我が家の長女は自分で大学院へ通っているが、やはりイゼエが必要なようだ。提出しない場合は、自動的に一番高い金額となる。大学時代、イゼエを取らず、夫が払っていたわけだが、こんなにバカバカしいことはない!といって彼女が自分で手続きし始めたのだった。
話は戻り、シッター先の家庭は、共働きで収入も多いし、持ち家だし、ポイントは高いはず。しかも双子、つまり二人分の申請となるとかなり難しくなる。住んでいる場所はミラノでも割に裕福な地域で外国人も少なく思われるが、我が家のあるサンシーロ地域は、ある道を渡るといきなり、低所得者地域になり、移民が多い。
移民またはたとえイタリアの市民権を取っていても、アラブ系の女性は子沢山で働いていない人がほとんどなので、どうしてもそちらの家庭の入園が優先されてしまう。本来ニドは働いている家庭が子供を預ける場所として必要としているのに、優先的にはだいぶ後回しにされてしまうから、理不尽だなあと思うのだが、市の方は把握しているのだろうか?といつも思う。とはいえ、私も当時仕事をしていなかったが、次男が2歳の時にミラノ市のニドに通わせていたが、外国人がほとんどで、宗教色を出さないことに驚いたものだった。
またまた、話が逸れたが、先週からニドの申し込みが始まったが、シッター先のママさんは申し込みの時点で、パパさんの住民票がミラノにないことが発覚!(なんで今頃...)なので、オンライン申し込みができず、資料だけ集めてメールで送付し、電話連絡で申し込みをしたそうだ。
週末を挟んで市の方から受付完了の確認が入ったとのこと。入園が確定したわけではないが、3月末以降、ニドが始まるまでは、3人の乳幼児に囲まれることになる...
いやいや、家の中がニドそのものになりそうだ...!! (余談だがニド(nudo)には鳥の巣と言う意味もある。)

