今年の9月から始まる2022/23年度の進級手続きが始まった。
新規進学する人たちのオンライン申し込みは、年始早々4日からすでに始まっているが、在学中(公立の場合)は今くらいだったな...と思っていたら、すでに次男の学校のHPにアップされていたようで(15日付け)、28日締め切り要注意!と今朝、保護者のwhatsAppチャットに連絡が来た。
高校生は最後の4-5年生になると、国公立の場合、すでに義務教育ではないからか?学校への支払い(学校によるが今回は130ユーロ)以外に国に対する支払い(高4-21.17/高5-15.13ユーロ)請求がくるが、義務ではないらしく、払わない人も多いようだ。(そういうものだったの?長女、長男の時はクラス全員支払っていたけれど...)
長女、長男の時代(高4-5年生時)、その2種類の支払いは二つに分けて郵便局で払うものだった。昨年はコロナ禍だったからかオンラインでの支払いも可能であったが、今年は、学校あてはpagoPAなる支払いにより振り込み、国に対するものは郵便局を通して、と指示がきた。
パゴパって何よ?
アプリをダウンロードするとそのままオンラインで支払いが出来るようだが、Spidという、一種のデジタルIDがないとできない。イタリアの行政機関のオンラインサービスに素早くアクセスする際、必要となるツールなのだが、一昨年前に長い間帰国している間、すっかり浦島花子になっており、全く時代についていけなくなっていた!
最近、次男が4年前高校入学申請時のため教育省のHPに登録した私のアカウントが、ここ数年アクセスがないので、更新するようメッセージがきていたが、やはりSpidがなく躓いていたら取り消されてしまう、ということがあった。まあ今後教育省のHPには、特に必要ないし...とは思ったものの、長女には何かと必要だから作っておいたほうがいい、と言われた。
数日前に次男の身分証明書の更新で役所に出かけたきたが、新しい身分証明書はカード式でもちろんSpid付き。ちなみに夫は2018年、身分証明書がカードになってすぐに申請したが、当時はSpidがなかったので、そのカードには入っていないのだ。私の身分証明書はまだ紙のままで期限が2026年までなので、どうしようか...と思い、役所に行ったついでに聞いてみたら、オンラインで予約を取ってから来てください、と言われた。なんでもオンラインの時代になってしまったなあ...浦島花子だわ。
話は基、結局パゴパのアプリをダウンロードしなくても、次男の学校のレジストロオンライン(ほらまたオンライン!)の個人データの中にある支払いというところを開けたら、ちゃんとこの進級手続きの支払い請求があり、指示に従っていくと、支払い指示書が出てきて、印刷し、それこそ銀行をはじめ、郵便局、タバッキ、スーパーや薬局でも支払えるとようになっていた。あら、便利じゃない?とはいえ、今の時代、スマホは使ってません..PCも...と言う人はかなり厳しいかもしれない。
もう一つの国に対して払うものは、保護者のwhatsAppグループでは、払う払わないで喧々諤々であった。何かにつけて文句を言っている割りに、それを盾に支払はしないと豪語する。でも自分の子供の教育ですよね...?!
長女は古典科、長男は理数科、次男は高専だが、どこも親がうるさいのは変わらない。ただ、長女の行った高校は親の代から教授や事務員さんまで、そこの高校出身者が多く、プライドの高さと出身校愛(という言葉が存在するかどうかはわからないが?)を感じた。
そうそう、肝心な進級手続きだが、進級の申込み用紙と2種類の支払のレシートをつけて学級委員がまとめて提出、とあった。そして、国に対する支払用紙の摘要欄には”Scuola Media"(中学)と書くように、と指示があった。
まず、手続きのお知らせが出たのは、15日だが、ホームページのどこを見ても、申込み用紙のPDFが付いているわけでもなく、どこか特別なページに入らなければいけないのか?よく理解できなかったので、保護者のチャットに、その用紙はどこにあるのか?ネットでは見つけられないのだが、子供達が持ち帰ってくるのか?という質問したら、今日持ち帰ってきて署名した、とある保護者が返事をくれた。15日に発表されて、19日に始めて申込み用紙の存在がわかったって、どういうこと?4日なら早いほうか?さすがイタリア...。そして殆どの保護者は子供が学校で用紙をもらったことを知らず...。
また、中学とはどういう意味か?だって今度最終学年の5年生でしょ...なんで誰も何も言わないのだろう?と思っていたら、やはり意味がわからない、と騒ぎ出した保護者登場。そうしたら、皆もわからないと言い出した。わからないのは、言葉や文化の違いだけではなかったのだな?とちょっと安心。しかし、高校5年は後期中等教育ではないか?つまり"Media superiore"でしょう?
同じように思った人がつぶやいていたが、「でも学校側の指示がそうなんだからScuola Mediaでいいのよ...」と反論するものも。
そして、最後に「確かに...ここイタリアは全てシンプルではなく、さらにカオスで混乱だらけ。それは全て疑問を生み出すものだ...」と誰かがいい、チャットは終了。
そう。イタリアはカオス。もっとわかりやすくやってくれ!

