いろいろ 〜 その8 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

仕事を始め、普段出来ない予定が週末にかたまる傾向になった。

 

しかも金曜の夜と土曜日の午前中に空手の稽古が入るので、体力的にかなり消耗する。

 

土曜日は、自分の稽古の後に、初級中級クラスの指導のため居残るのだが、ここ数週間小2のイタリア人を2人見てい。今月末に10級の審査があり、初めて色帯に昇級するのだが、1人は教えるとそこそこに習得するが、もう1人は教えるのがかなり難しい。まだ年齢的なこともあるだろうが、なかなか集中できないし、左右の動きが混乱する。母親に話したら学校でもそうだと言われた。それでも空手、特に組手は好きなようだが、心ここにあらず、なのでどうやって教えるか悩んでしまう。

 

そこへ1ヶ月以上休んでいたもう1人の白帯の少年が戻ってきた。これがまた蝶々を追いかけるワンちゃんのようで、気持ちがふらふら、体もふらふら。トイレ行ってもいい?お水飲んできてもいい?ちょっと待った!ちょっと待て!おい、集中しろ〜‼︎の繰り返し。苦笑

 

でも、気を許すと誕生日がいつだとか、学校でコロナの隔離がどうだとか、話だし止まらなくなる。マエストラ〜!と呼ばれると、私は幼稚園の先生かい?と思ってしまうのだが、まだまだ可愛い年齢でこちらも負けてしまうのだ。笑

 

また今年84歳になるF爺が2級の茶帯に昇級した。技術面云々と言うよりも、昨年9月に奥さんを亡くし、親類もなし、いかに孤独感と闘うか?週3回稽古に出てくるからあっぱれだ!それでも胸を押さえて苦しそうだったから、後日電話すると救急病院に行っていた、とか目の周りが赤紫になっていたりと、もう父を見ていた経験上、気になって気になってたまらないのだが、はじめは妻を亡くし医師に対し、親類に対し胸に溜まっていた怒りはだいぶ吐き出せたようだ。まだまだ悲しみとの共存ではあるが、週3回とはいえ、師範夫妻をはじめ日本人の門下生に会えることを楽しみにし、心の支えとしてくれているようだ。茶帯を手にし涙していた。黒帯になるまで一緒に頑張ろう。

 

ところで今年に入り、近所のお年寄りが次から次へと入院している。転倒し骨折の人。軽い心筋梗塞で入院し退院後さらに発作をおこし入院した人。またノーヴァックスでコロナに罹患。集中治療室に入っていたが、金曜日に亡くなられた。どなたも皆80代後半の未亡人である。その亡くなられた方のことを、同じアパートに住む友人にメッセージで連絡すると、あとで電話してもいい?というので、すぐに電話をすると、家にいらっしゃいよ、と言われ、出かけてきた。彼女も昨年7月にご主人を亡くされた80歳代後半の方。

 

彼女は子供が4人。孫が9人。ひ孫が4人。現在はまだ独身の40代後半の娘が家に戻ってきて一緒に暮らしているが、いつも誰かしら親戚がきており、比較的健康で、明るく元気にはしているようで、近況を色々と話してくれた。やはり高齢での未亡人なると、精神面がいかに大きいか、と感じる。

 

ところで、最近、ちわわを購入したという友人から彼女の愛犬の洋服を依頼された。 

 

image サイズを測ってこんな感じになった。

 

 実際着てみたら、どんな感じになるのだろう?手渡しが楽しみだ。