新年早々、断捨離とプチ断食 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

我が家には開かずの間がある。以前息子たちがいた部屋。

 

仕事が休みになったら片付けようと思っていた。

 

この冬は湿気が酷くカビの出が尋常ではない。片付けていると、偶然長女がやってきた。2年前にボローニャ大を卒業し、アパートを引き払い段ボールに入った荷物がいくつもそのままあったし、今住んでいる彼との家に徐々に荷物は持って行っていたものの、処分すべきものを見定めるようずっと頼んでいたのだ。

 

ところで、大晦日は友人宅で食事会となり、決して重いものをたくさん食べた記憶はないのだが、元旦は食欲もなく、朝は絞ったオレンジジュース一杯。お昼も友人から頂いたなつめに生姜を加えたお茶を飲み、だいぶ胃が落ち着いた。

 

夜は前日のサラダに使った春雨が残っていたので、春雨スープ、ととてもお正月の料理ではなかったが、夫は接客で外食、また次男も友人の家に行っており、マイペースでいられたので、プチ断食にはもってこいだった。

 

胃腸を休めると、体も軽く楽になるのがよく分かる。しかも、ゆっくり起きて、時間に追われず自分のペースで動けるのは嬉しい。

 

とはいえ、大晦日に切り餅を購入していたので、長女が来るならば、お雑煮を煮ようとしたが、2日にはすでになし!誰が食べたんだあ???

 

夫も中華街へ探しに出かけたが、念のためすいとんを作った。案の定3軒スーパーを回ったそうだが、切り餅は見つからず。

 

年末に知人より、箪笥と本棚をいただく予定だったので、整理するよう次男に言っていたが、何もしておらず。長女は要らないものはバンバン家の廊下に出してくるが、捨てるのは私でしょうが?埃とカビがひどく、とてもじゃないが、息苦しくなってしまう。マスクと軍手をしながら、どんどん出していったものの、それでも家の粗大ゴミの総量からしたら数パーセントにしか満たないのだろうな...と思った。

 

どんだけ不要なものに囲まれているのだろうと思う。ただ、片付けは必要に迫られるか、相当気合を入れないとできないものだ。

 

「高かったから」「思い入れがあるから」「また使うかも」と常に思うから、なかなか処分できない。

 

もう少し小さな家に引っ越したら?と長女に言われた。私もそう思う。余計な経費は抑え、しかも湿気の多い家は体にもよくない。しかし、なぜか夫が返事をしないのだ。

 

何れにしても、いざというときに、困らないよう、やはり物は必要以上に持っておくべきではないだろう。

 

しかし、一昨年前、私が不在の間、やたら我が家には鍋やら食器が増えていた...たまらなーい。