昨日の日本人ミサで祭壇の画像を撮ったものの、詳細まで見ていなかった。
友人が送ってきてくれた画像の天使が持つ布地に書かれたラテン語が気になり、調べてみた。
“Ecce panis angelorum
factus cibus viatorum”
イタリア語にすると、
“Ecco il pane degli angeli
diventa il cibo dei viaggiatori”
直訳すれば、「天使のパンは旅人の食料となる」となるが、「詩編78:25」には、「人は天使たちのパンを食べた」とある。
こちらはグレゴリアン聖歌の”Ecce panis angelorum”.
出エジプトの際、イスラエルに主が与えられた天の糧「マナ」を言っているが、原文が複数形で「力ある者たち」だったので、古来より「天使たち」と訳されて来たそうだ。
また、中世のドミニコ会士であり、神学者でもあり「天使博士」と呼ばれたトマス・アクィナスは「聖体祝日」のために、聖歌「天使の糧(パン)」を作詞し、ベルギー生まれのフランスの作曲家セザール・フランクにより作曲された「天使の糧」は有名である。特にこのクリスマス時期によく耳にする曲だ。
また、現在では、文語体であり、歌詞の表現の難しさなどの理由から、ミサで歌われることも少なくなった「カトリック聖歌集」にも、”Panis Angelicus"を発見!
Panis angelicus
fit panis hominum;
Dat panis coelicus
figuris terminum:
O res mirabilis!
Manducat Dominum
Pauper, servus et humilis.
天使の糧(パン)はの糧となった
天のパンであって、旧約の前表を全うした。
ああ感嘆すべき事よ、
貧しいもの、僕、および卑しい者が
主を食しまつるとは。(カトリック聖歌集 527番)
写真を拡大したことから、気になったラテン語を調べ始めて数時間!音楽に癒された。笑




