ミラノの物産展 〜 Artigiano in Fiera 2021 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
4日から始まったフィエラ、ミラノ物産展。
 
昨年は中止であったが今年は開催されたものの通常の半分の規模。とは言え、完全予約制で時間は延長された。
 
前回参加した日本ブースから声がかかり、本業はミラノの連休(サンタンブロージョ)によるポンテ(飛び石連休)であるので、オファーは喜んで即答!
 
地下鉄のローフィエラ駅に着き会場へ続く地下道を歩いていくと、「グリーンパス」「グリーンパス」とアナウンスが入り、壁のあちこちに緑色のグリーンパスと書かれた看板が一杯で、そうしながらも大イベントを開催する決意、と言うものを感じざるを得なかった。しかも帰りに気づいたのは駅の外にはHUV(検査場)が設置されていた。
 
 
 
駅を出ると、会場につながる長い歩道が繋がっているが、まず初めにグリーンパスチェック。数歩進んで今度は予約状況をチェックされるが、私は、出店者側のパスがあります、といって携帯の画面を出すと、オッケー!と言われ、チェックもされずに入れてくれる。えーっそれでいいわけ?一応、バッグのチェックは有るが、それだけ。
 
 以前はこの長い通路を急足で10分ほど歩かないと、日本のブースがあるパビリオンにはつかなかったが、半分の時間で着いてしまった?あれ間違えた?のではなく、半分の規模になったということだった。
 
 
 
 
日本館に入ると、毎年恒例の盆栽屋、パリから参加している日本刀のお店。日本のアニメ専門のTシャツ店。抹茶のお店や陶器のお店、そして2年前もお手伝いした衣服と和物小物のお店(Aoi Clothing) があり、今年はそこが日本食店も運営。
 
前回はねぶた祭りのオブジェがドッカーン!かなりインパクトのあるブースであった。今年も会場側からねぶたを持ってこい!と言う依頼があったそうだが、なんと業者はパリに店を構えており前回は7トントラック2台だったそうだが、今回はレストランも開業という事で、キッチンを含め、全セットを20トントラックで持ち込み、流石にねぶたは無理。それでも今年も別の意味でインパクトあるブースとなった。
 
今後はこのフィエラのアジア館でも目玉になるようフィエラ側は期待しているようだが、莫大な出店料、設置費用、移動に人件費...主催者側は関係ないからね...💧
 
ちなみに、フランスの会社なのでオーナーは、日仏人ハーフに彼女も色々国籍が混じったフランス人、スタッフも国籍が入り混じり、言語はイタリア語、日本語、英語、フランス語が飛び交い、頭の着替えがついていけない。余談だが、スタッフのバイト軍は、本業を持っている人が多く、中には医療系、教育関係者などもおり、また海外からちょうど帰国中のイタリア人もいた。
 
 
 
 
ところで、初日はリピーターのお客さんが多かった。
 
目玉は、横須賀が発祥の地と呼ばれているスカジャン。光沢のある化繊の刺し子地で作られ、背中に大型の龍や虎の派手な刺繍が施されているジャンパーだ。
 
 
 
 
 
 
またモダンなコケシも飛ぶように売れ、初めの2日間で、2年前の収益の倍行ったというから驚きだ。
 
特に月曜日は週末とミラノの祝日である「サンタンブロージョ」に祝日の間である飛び石連休で学校も休みなので人の入りはすごかった。このご時世で大丈夫なのか?日本ではイタリアに滞在歴のあった人が、オミクロン株感染発覚と言うことで、それだけでイタリア大丈夫か?と思われる事だろう。マスクは皆しているが、それでも鼻が出ていたり、ドリンク(もちろんアルコール)を持ち歩き、おしゃべりしている人も多く見かける...こちらは二重のマスクに除菌は欠かせない。
 
私は午後14時から閉店23時までの担当だが、日本好きな人との会話が楽しい。
 
オーダーメイドの着物を作りたい、とか小豆から餡子を作ったり、餅米から機械を使わず、どうやってつくかは聞かなかったが、お餅を作るという和菓子マニアの青年や日本の柄のタトゥーを入れたいという青年にも出会った。和柄のタトゥーを入れてくれる人知ってますよ、と言って彼女のインスタを紹介し、タトゥーを施術してもらうなら私の名前を出していいか?と聞かれたのでもちろん!と言って早速先方にもメッセージを入れておいた。こう言ったやりとりがたまらない。
 
物産展はまだまだ続く...。