ほっとする家庭料理 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

長い間ミラノの家を留守にしていた間、夫が食事を作っていた。料理も掃除、買い物、ゴミ捨て云々全て持ち回りにするよう伝えておいたが、結局買い物、料理は夫が担当。ゴミ捨ては次男で後は長男にやらせていたようだ。小さい子供じゃあるまいし、子供たちだって料理できるのに不公平じゃないか?と言ったものだった。

 

今日本にいる長男とは入れ替わりに今年の1月にミラノに戻り、3月からはフルタイムで仕事を始め、当初時間的には私の方がフル活動だったので、買い物、料理は夫が受け持ちそれ以外が私になった。

 

とは言っても食べたいものが食べられないストレス...。しかも味が濃く、凝ってはいるが外食しているような感覚。

 

普段は私が生活費はなるべく詰めていたけれど、それにその値段使うか?知らないうちにエンゲル係数が高くなったように思われる。しかも私もあれが足りなかったな...などと気づいて買い物すれば余計に支出が多くなる。やはり夫の主夫業には不満が残る。

 

しかも彼が料理した後片付けは自分がした以上に手がかかる。そうしたら、ある時から自分の食べたものだけ洗うようになった。それもいやらしくない?苦笑

 

夫の仕事はいまだにコロナの影響を受けており、状況が全く戻っていない。とはいえ現在3週間の出張中で不在となっている。

 

まず帰宅すると夕食ができている生活に慣れてしまっていたので、仕事の後、買い物してから帰宅してご飯作りか...と思うと気が重いものもあったが、私一人ではないから、作らないわけにはいかない。

 

すでに長女も長男も家を出てしまっているが、簡単なものでも作れる時に、家庭料理を次男に食べさせなくては..と思った。一汁三菜「日本型食生活」だ。多少残れば翌日のお弁当に。お弁当や食事のおかずに困らないよう、常備菜をまとめて作った。また、カツ丼、肉じゃが...、自分の食べたいものを作った。

 

そして、ドイツ系のスーパーで瓶詰めのなめこを発見!お味噌汁にしたり、大根おろしにして食べてみた。何年ぶりだろうか?


今晩は野菜を煮込み、そこに出来合いのベシャメッラ(ホワイトソース)を入れてシチューに。初めての試みだったが、自分でベシャメラを作ると、微妙にいつも量が足りず、薄めのシチューになってしまう。かといってルウを使ったシチューの味はどうも苦手だ。意外に美味しく出来て感動だった。数日前に作った海老ピラフの残りを冷凍にしておいたので、次男にそれを温め、シチューを乗せて食べさせた。普段文句の多い次男も3杯もお代わりをしていた。

 

それにしても、忙しい方が、頭はフル回転だが、手早く簡単に作れるものを作っている気がする。しかも、いかにお金をかけないで作るかが主婦の醍醐味だ。

 

とはいえ、やたら家においてある調味料の種類も変わってしまった。なぜか中華系、エスニック系の調味料やら香辛料が増えているのだ。

 

夫が帰宅したら...?やっぱりご飯は作ってもらいます。笑 他のしわ寄せが多すぎてま夜中のアイロンがけはたまらない...