師走 2021 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

いよいよ12月。

 

新型コロナウイルスが発見され2年が経とうとしている。

 

昨年3月、イタリアがロックダウンする前日に父が亡くなり、まさかの10ヶ月間にも渡る日本滞在となってしまった。今年の1月にやっとこさミラノに戻り、3月より今のフルタタイムのベビーシッターの仕事につき丸9ヶ月。どれも必死すぎて、時間の進み方が異常に早く感じられらる。

 

かと思えば、自分の日記を読み起こせばいろんな出来事、出会い、思いがいっぱい詰まっていた事を思い出す。

 

何気なく、そして勢いに流されているような毎日でも、いろいろな出来事、出会いや思いがなくては、今の「私」はないだろう。出会いがあればこそ、そこに気づきと発見がある。どんな人と会っても時間の無駄はない。要は、いかに人と出会う行動をしているかが肝心なのだと思う。

 

ところで最近、朝の地下鉄が混み合っている。

 

課外授業も始まったのか?児童生徒の団体も見かけるが、ただでさえ空いてはいない地下鉄。しかも年齢に限らず煩いイタリア人。これまでに公共機関で出会った児童生徒でお行儀の良い子達など見たこともない!朝から勘弁してよ!と思う。苦笑

 

そして席に座っている人も立っている人もほぼ半数以上が携帯電話を片手にスクリーンを見ているか、イヤフォンで電話をしている!皆耳栓をして、自分の世界はいいが、そうでない人間にとって大きなお喋りはたまらない。しかも、皆かなりプライベートの話をしているのに、周りは皆透明人間だと思っているのだろうか?日本じゃあり得ない事だ。

 

小説を取り出して読み始めようものなら、大抵近くで「見て!日本語よ!どうやって読むのかしら?」などと囁かれているのが聞こえてくるが、ウッと思っても聞こえない振りをする。笑

 

 

 

クリスマスの商店街のイルミネーションは、サンタンブロージョ地区は地下鉄工事にため道路も狭まっているせいか、両脇の店の軒先を飾っていたが、妙に寂しい感じ。

 

 

今年も残すところ、あとわずか。一期一会で心を込めて毎日を過ごそう。