イタリア、秋のお菓子 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

イタリアに来て、しばらくあちこちのお料理教室やらレストランの厨房にちょこちょこ顔を出しては、料理を教えてもらっていたが、一番始めにならったデザートはなんとモンブランだった。
 
日本のスポンジケーキの上にお蕎麦のような黄色いクネクネしたクリームのモンブランではなく、生栗から茹で、ペースト状にする薄いベージュとグレーを混ぜたようなマロンクリームの上に生クリームを乗せたモンブランで、それはそれは目から鱗であった。
 
秋になると、栗を潰して粉状にして作るケーキやら簡単な栗粉を使ったクレープやカスタナッチョも有名だが、あちこち食べているが、どうもこれ!というものに当たらない。
 
ところで、イタリアは11月2日は「死者の日」と呼ばれ、その前日は”Tutti i Santi"(諸聖人の日)と呼ばれる祝日であり、その前夜がハロウインになるのだが、11月は「死者の月」と呼ばれ、亡くなられた全ての方々が神の憐れみによって、永遠の安らぎが与えられるよう祈る。
 
また、カトリックでは「死」は終わりではなく、新しい始まりであり、死の後、肉体から離れた魂が「永遠の命」があると考える。そして生者と死者は連帯関係にあり、それは「聖徒の交わり」という意味をもち、深い敬愛の心を持って祈る死者のための祈りは、同時に死者が私たちのために祈り、取り成しをしてくれる、という考えを持つ。
 
と前置きが長くなったが、そういうわけで、この時期は、「死者の骨」と訳される”Ossa dei Morti”というビスケットや「死者のパン」という意味の”Pane dei Morti”などがお供え物としてお店に出ている。ちなみに知らなかったが、果物をかたどった”Frutta Martorana”というアーモンドの粉で作るマジパン菓子も本来はお供え物としてのお菓子らしい。
 
そのパン・ディ・モルティもお店によって味は様々。パサパサのパンのようなものやらボロボロのクッキーのようなものが多い中、先日シッター先でいただいたものは、チョコレートケーキか?というようなしっとりしたものだった。甘さ控えめのチョコレート味なのだが、レーズンとシナモンが効いていて本当に美味しかった。
 
最近は疲れ気味なのでついつい甘いものが食べたくなってしまう。これだ!というカスタナッチョも見つけたい!笑