ハムスティ 〜 冬の防寒 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

長男が昨年12月に帰国し、ハムスターの担当が次男になったが、結局は1月に私がミラノに戻ってきてから私が世話するようになってしまった。
 
しかし、夏に長男が帰宅していたので、その間は自分でしてもらった。もともとは長男が面倒を看ると言ってもらってきたものだ。
 
しかし、週一のケージの掃除も1日遅れ、2日遅れ...週一が10日に一度にもなる。いくら私は看ない、と言う条件であっても、そんなひどい環境であっては放っておけない。
 
ところで、今まで長男の部屋に置いていたが、彼はいないわけだから部屋の暖房を切ってしまった。ついついハムスターは夏の暑さに弱く、冬の寒さに弱いと言うことをすっかり忘れていた。
 
野生のハムスターだと冬は冬眠をするらしいが、飼っているハムスターも擬似冬眠するそうだが、それは危険なのだと言う。
 
今まではゲージ内2階建ての上の階の巣箱に自分でティッシュを噛み解いて寝床にしていたが、ティッシュごと下の階に移動してきて、おが屑をそこだけどかして自分の寝床を作り始めた。ある時は、かまくらの如く上手に丸く囲っていたこともあった。
 
先日、一時的にハムスティを空いている靴の箱に移動させ、ゲージを掃除していたのだが、いざ戻そうとしたら、キーッとものすごくヒステリックな声を出した。不安か恐怖を感じさせてしまったのだろうか?
 
また、毎日餌は、市販のハムスター用のものであったり、小さく切った人参やキャベツや白菜などをあげているが、ある夜、多少餌が残っていたが、足してあげようと思い、ゲージの開け口の少し離れたところにハムスティがいたので、そっと手を入れると、いきなり飛びついて私の指を噛み付いてきた。ギヤ〜っと私も大声をだし、ゲージから手を出して腕を振り払うようにしたら、なんとハムスティが私の指にぶら下がっているではないか!一瞬指に穴が空いたか?と思うくらいだったが、思い切り腕を振り落とすと、やっとハムスティが私の指から落ちて、TVの台の上に落ちた。もし、台の隙間から壁側にでも逃げたら大変だ!真夜中だったが、大声で次男を呼んだ。
 
まだ、次男は寝てはいなかったので、「大声出すと、ハムスティが驚いちゃうじゃないか!」というが、それはこっちのセリフ。いきなり噛み付かれたから、私も驚いて大声を出したのではないか!
 
なんとか、ゲージに戻すことができたが、すごく抵抗していたので、恐怖を感じさせてしまったのかもしれない。そして、次男曰く、少し痩せて小さくなったんじゃないの?という。確かに一時はまるまる太っているなあと思ったが、今は普通にちょうどいい感じ。「食べるものないから痩せてきたんじゃないの?」という。どうなのだろう?ハムスターは寒さに耐えるため冬は少しふっくらさせる方が良いようだ。
 
なるべくゲージの下に段ボールや発泡スチロールなどを置き、防寒してあげるということで、とりあえず家にあった厚紙を重ねて置き、またおが屑もたくさん入れてあげ、ゲージの上から布を巻いた。多少は暖かくなったはずだ。ハムスター自身で安心な環境を整えるには限界があるということだろう。
 
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暗いゲージ内から外を覗くハムスティ。
 
昨年の冬のことは私一人日本にいたので、ハムスティが家族とどう過ごしたか知らないが、ハムスターの寿命からすると、中高年にあたるハムスティ。彼が今年の冬を快適に、ぬくぬく過ごせますように。