今年11月に英国・グラスゴーで開催予定の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の準備サミットとして「プレCOP」がミラノで昨日9月30日から開催されている。(10月2日まで)
9月28日から30日までは、世界から400人もの若者たちが集まり環境会議”Youth 4 Climate”が開かれ、今日は”Fridays for the future", "Pre-Cop26”として、『未来のための金曜日』、というショペロ、いわゆるストライキが行われ、若者たちがスフォルツェスコ城があるカイロリ広場からデモ行進が行われた。
先週の金曜日からすでにこのデモは始まっており、次男はスケボー仲間と参加。一応こういった環境に関わるデモは、学校側も進めており、親が一筆書けば、正当な欠席理由となる。そして、今日はかなりの学生もそのデモに参加したようで、その学生の親たちがクラスの保護者チャットに欠席届に書いても問題ないのか?なんと書くべきか...とやりとりが多くあった。
またこの『未来のための金曜日』”Fridays for the future" では、世界的に一躍有名になったあのストックホルム在住のグレタ・トゥーンベリも参加していた。日本ではあまり知られていないようだが、地球温暖化は私も反対だが、こうも毎週金曜日学校を休まれる、というのも親としては困ってしまう。そうでなくても、コロナ禍で学校の授業もかなり縮小され、しわ寄せが出ているのが実状だが、だからと言って、目先の授業数よりも、子供達の未来、地球の未来の方が大切でしょ!と言われて仕舞えば、それも一理ある。苦笑 そこは、大人が発想を変えないといけないのかもしれない。
“Siamo la generazione senza futuro”
「私たちは未来のない世代です」彼らの発言は非常にショッキングだ。しかし、気候変動とその危機の益々激しい影響を自分達の肌で感じているのは確かであろう。
グレタは発言の中で、ブラブラブラ...というフレーズを何度も繰り返していたが、会議とはいえ、もはや空っぽで役に立たない議論が多いという皮肉であろう。
また、イタリアのドラギ首相は、生態学的な移行は選択ではなく、今動く事が重要。地球の気温上昇を摂氏+ 1.5度にするという数字は意図的に作成されたものではなく、科学の数であることを人々に納得させる必要があり、人々はこれを納得する必要があると述べられた。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、COP26の開催は2021年11月1~12日と1年遅れの開催となる。ちなみに10月30〜31日はローマサミットG20が開催される。
4月後半に米国が主催した気候変動サミットでは、炭素削減目標を一気に引き上げた。ちなみに地球の気温上昇を摂氏1.5度を超えた世界では、激しい火災や洪水、干ばつ、熱波、ハリケーンが今以上に頻繁に起こることになる。
日本の前内閣では、小泉進次郎氏が環境大臣であったが、今月から発足される岸田内閣では、誰になるのだろうか?11月のCOP26の動向に注目したい。
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/vismoglie/2021/09/cop26.php


