誕生会 〜 友達っていいな | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

私の幼稚園時代のアルバムを見ると、私と同じ誕生月の園児と一緒に写っている写真がある。記憶にはないが、一緒にお誕生会をしていたのだろうか?
 
以前イタリアに来る前まで働いていた法律事務所では、事務所のトップの創設者である弁護士が、各弁護士及び所員の誕生日には、直接花束を渡す習慣があった。海外出張はもちろん、普段も会議づくめの方がどうやってタイミングよく誕生日の人に渡せたのか、今でも不思議でたまらない。勿論スタッフの誕生日の把握と花束の準備は秘書の役目であったが、誕生日の当日に花束を買う姿や、大名行列のようにやってくる彼らに気づくことは常になかった。(もちろん自分の誕生日以外は私もその大名行列に加わっていたのだが...) 
 
ちなみに私が入所当時は40人程度の所帯だったが、あれよあれよという内に数百人を超える事務所にになり、その大先生もニューヨーク支店に行かれてしまい、何回くらい花束を頂いたことだろう。大抵は薔薇の花束であったが、今ならば夏でもどんな花もあるだろうが、当時夏には薔薇はなく、7月8月生まれは、常にトルコ桔梗の花束で薔薇の花束の人が羨ましかった思い出がある。
 
とはいえ、誕生日は年齢に関わりなく嬉しいし、誕生日を迎える人と一緒にお祝いをするのも楽しくて好きだ。
 
数年前、誕生日の時期にイタリアに出張に来ていた友人を言葉巧みに、別の友人の家と同じアパートに住む人に用事があるふりをして連れてきてもらい、いきなり友人宅に寄ってみる?というサプライズの計画があった。私たち友人グループは早くから、アパートを提供してくれた友人の家に隠れて、ドキドキしたり、くすくす笑ったり、子供のように誕生日の友人を待っていた。(しかも、皆既に50代を超えていたと思う。)
 
友人が入ってきて、ハッピーバースデーを歌いながら出て行くと、目をまん丸にして、えーなんで?えーなんで⚪️⚪️さんが?えーなんで...?とみるみる内に瞳に涙がたまり始め、それを見ていた私もウルウルしてしまった楽しい思い出がある。
 
ところで、ここ数ヶ月、誕生会という名目でよく集まるメンバーがいる。元々は補習校のママ友たちなのだが、やはり海外で子育てを共にしてきた仲間はある意味、同じ苦労を経験し乗り越えてきた同士である。特に、駐在ではなく現地で仕事をしたり、現地の人と結婚をした人たちとは通じ合えるものが多い。そんなママ友も、子育てが一段落つき始め、これからの人生をお互い楽しもう!という年代に入ってきた。
 
毎月、その月の誕生日を迎える(または迎えた)人たちと合同にお祝いするのだが、私もこの夏にお祝いをしてもらった。ケーキが運ばれてきて、ふーっとろうそくを吹き消すなんて何十年ぶりだっただろうか?
 
最近では、友人の誕生日に向けて、"You are my sunshine"のフラッシュモブを企画。トイレがちょうど階段を上って入るところにあるので、先導者がトイレから出てくるところで、急に部屋の電気を消し、いきなりミラーボールが回り出したところでソロパート。そこへ二人一組で、立ち上がって振り付けしながら、前に出て行く...
 
前日にビデオが送られてきて必死に覚え、集まれるメンバーで予め集まって練習して行ったが、誕生会では何気に出て行くタイミングを見計らっていたが、その前にメンバー飲み過ぎ...しかも、無意識で、お祝いの曲が勝手に鼻歌に出てきてしまう。やばっ!隣でも同様に歌い出すものあり、ダメだよっ!いきなり無言で肩をたたいて、しっ!と口に人差し指を当てる。爆
 
ぐだぐだ状態で、同じ歌詞を3回繰り返し、3番はラインダンス。あとからビデオを見たが、ラインダンスというよりも、ムカデ競争のようだった。爆 
 
最後に、誕生日だった友人を囲み、片膝ついて手の平キラキラさせながら🎶 please don't take my sunshine away...と歌ったら、曲に合わせて彼女も仁王立ちになり、片手を上げ手の平キラキラ、反対の手はなぜか脇の下を抑え、大笑い。
 
いいなあ、友達って。
 
来月は意外にも10月生まれがおらず、忘年会くらいしかやって来ない友人が10月生まれらしいと判明。彼女を引っ張ってくることにした。笑 
 
誕生会参加皆勤賞を目指す。爆