ついに長い夏休みが終了し、今週から学校が始まった。出勤時に多くの生徒や保護者が同行する児童を見かけるようになった。地下鉄の乗り替えでは、珍しくATM職員がホームに出て、「降りる人が先です!」と叫んでいた。(日本人にとっては常識なのだが...) とは言え、人の出が増えれば活気を感じられる。
ところで、想像はしていたので、案の定というか、なんというか...ミラノ及び郊外のローディでは37クラスが再びクアランテーナ、つまり隔離期間となってしまったそうだ。ちなみに次男の学校はスライド制で次男のクラスは第1週目は8-11時の授業であるが、まだ出てきていない教授もいるという。毎年のことだが、なぜこういうことが起きるのか理解できない。後になって家庭の事情というように報告される。
またミラノの学校の初日では、地域保健所によると、生徒の73%が予防接種済み。ミラノに住んでいて15〜19歳の若者の73%が、少なくとも1回のワクチン接種を受けている、と言うことであった。はっきり言えることは、ワクチン接種をしていても感染はする。ただ重篤化しないのならば安心は安心なのだ。
とは言え、今だから書けるが、始業を目前に先週土曜日次男がいきなり嘔吐下痢にあった。数時間で落ち着いたが、午後から発熱。発熱なんて幼少期以来ではないだろうか?しかも夜中には39.5度まで上がってしまった。翌日夫は出張で不在。病院へ連れて行け。タンポーネ(抗原検査)をしろ。などとメッセージを送ってくるが、いきなり救急病院へいけるわけではなく、ホームドクターもこの春代わったばかりで面識はないし、診療は完全予約制。しかも週末では話にならない。
けれど日曜の朝、7時に37度。8時に36.8度下がり始め、噴き出るような大量の汗を出し熱が一気に下がった。
発熱したり、普段よりも汗を大量にかくのは、体に備わっている免疫機能が働いて、ウイルスや細菌などと戦ってくれている証拠。無理に解熱剤を飲ませるのは良くない。
しばらく様子を見ていたが、熱が上がることはなかった。食欲も出てきて、お粥にする?と聞いとおじやがいいと言う事だった。
念の為タンポーネラピッドと呼ばれる簡易抗原検査キットを購入した。一箱6.9ユーロ。あれは念のために家にいくつか買い置きをしていた方がいいかもしれぬ。数カ国語による取り扱い説明書であったが、図がわかりやすかった。鼻に綿棒を入れ抽出したものに、袋に入った液体を数滴かかけ、15-20分待ちと言うことだったが、直ぐにCとTのラインが浮き上がって来た。Cだけだと陽性で、Tだと何か問題がありやり直し。したがって陰性であった。もし次男が陽性だったら...家族もタンポーネをしなくてはならないし、万が一の時のことを考えると、非常に気が気ではなかった。
それにしても、あれは何だったのだろう?寝不足とスケボーのしすぎで疲労困憊で免疫力が下がっていたのは確かであろう。しかも、その前日は、1日スケボーをやった後に、空手の稽古に出、夕食後10時すぎから友人宅へ行き、地下鉄がなくなったからといって、街中からスケボーで帰宅したのだ。汗をかいたに違いないのに、そのまま寝てしまった翌朝の話だ。
しかし、熱が下がるとすかっと元気になり生活しているのだから、若さと体力があるということはすごいことだと思う。
余談だが、始業早々翌週まで本を3冊読まなければいけないと言ってきた。それ、夏休みの宿題じゃん!この数ヶ月何やってたの!激怒した。珍しく集中して本を読んでいる。当然だ!
とはいえ、10月15日から、ついに私的および州のすべての人にグリーンパスが義務付けられるようになった。公務員の場合は5日間の欠勤後、最大1,000ユーロの制裁と職務停止が課せられる。2,300万人の労働者が関係しているという。ちなみにスワブ検体による分子検査(いわゆるPCR検査)貯蔵寿命は72時間、簡易スピーディー検査は48時間が有効。
ワクチン接種には賛成だが、ここまで、罰金が科せられたり、下手したら仕事も失うようになってしまう世の中というのも、一体どういうものだろう...と不安になる今日この頃。


