29日夕方、ミラノ郊外の高層マンションで火事が発生。20階建てマンションの15階付近から出火し、1時間ほどで建物全体が煙に包まれた。(ビデオ映像添付)⤵︎
このマンションには、およそ70世帯が入居しているが、当時、建物にいた住民20人余りは全員避難し、怪我人はいないという。
煙が出始めた頃、どうも15階のある家庭のバルコニーの端にあるエアコンの室外機の故障が原因かと言われている。
家を失った人達は一時的にホテルに身を寄せているが、今後補償問題はどうなるのだろう?地域のパロッキア(小教区教会)が寄付を募り始めていた。
実は先週半ばの夜10時半ごろ、地元の友人から、ものすごい焦げた臭いがするが、我が家は感じるか?というメッセージをもらった。
その時は感じなかったが、FBの地元サン・シーロ・コミュニティの掲示板を見ると、臭い!何が起きているんだ!消防車のサイレンがすごい!(中には)炎が見える...と言うコメントが次から次へと上がってきているではないか!
しかし、ネットで調べても何も出ていない。場所を特定した人がいたが、その場所は不法投棄されているような場所で外国人も隠れてBBQをしているような所だという。近くにミリタリーがあるので、私はその森のような場所は訓練場だと思い込んでいたが、どうも怪しい一帯らしかった。ネット検索していると、ここ5,6年毎年のように火事が起きている...!ロムがキャンピングをしていて、火が出た、ということもあった。
しばらくして、風の流れの問題かたまに確かにプラスチックが焦げるような臭いや消防車のサイレンが聞こえて来た。
しかし、翌日になっても、ローカルの新聞にちょこっと出ているだけで、原因云々は明かされていなかった。
また、今や”ミラノ””火事”と検索すると29日の高層ビルの火事しかでてこないが、先週の時点では8月中でも火事がミラノ市内で幾つか起きていた。中には、同じアパートの住人との諍いで、報復で相手の車を燃やした、という事件もあった。
余談だが、高層ビルの火災では、ミラノ工科大学の技術建築学ルッキーニ教授によれば、「ビルのファサードはポリスチレンパネルが使用されており、可燃性材料の使用は消防法のガイドラインに準拠していない。建物の外装に使用されるクラッディングの耐火物質を使用することを義務化する必要がある。」という。つまり、ポリスチレン組成の殆どがポリスチレン樹脂であるため、炎を当てると燃えるのだそうだ。



