今日の恵み 〜 出会いは必然 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

寝る前に、以前書いたブログへのコメントに、私(のブログ)に出会えたことに感謝であると数カ所に渡りメッセージを頂いていたことに気がついた。これほどまでに嬉しいお言葉はない。今日の恵み。

 

私は出会いや自分の周りに起きる出来事は、全て偶然ではなく、常に「必然」であると信じている。出会いは点と点の繋がりで、気付くと線になっている。その線がどんどん大きな形を作って行くのだ。

 

ところで、最近、いつからか地元のミサで、あれ?あの人、アジア系?という女性を見かけるようになった。基本私は、日曜日の11時15分からのミサに出ているが、たまに出られないとその日の夕方の18時からのミサにあずかる。ミサが終わると、有志のものが除菌作業をするが、午前中のミサ後は大抵役員がやっているが、夕方からのミサは、終了後さーっと人がいなくなってしまうし、私は一人で聖歌を歌うので、祭壇とその近辺は除菌することになる。

 

ある時、あなたに声をかけようとしたら、人間違えしちゃったわ!と友人に言われた。えっ誰?と思ったら、上記のアジア系の人のことだった。すらーっと背の高い女性で髪も短かったが、サンバイザーを被っていた。いやーさすがに日本人はサンバイザーは被らないよな...と思ったけど。

 

その彼女をある時から午前中のミサでも見かけるようになったのだ。

 

先日、午前中のミサ後、聖歌隊のメンバーが皆、さーっと帰ってしまったので、自分たちが座っていたところだけでも、と思い除菌作業を始めたら、結局お御堂のその列の最後まで拭いてしまった。気づくと例の女性も掃除をしていた。

 

帰りがけ、教会の出入り口で会ったので、すいません...と声をかけた。「どちらのご出身ですか?」と聞くと「韓国です。」とおっしゃった。以前、隣の教会の知り合いの方が、「息子が結婚してあなたの教会に通うようになるからよろしくね。相手は韓国人なのだけれど、信者じゃないのよね...」というようなことを言っていた。(何が問題か?)

 

韓国人のお嫁さんはしばらく、ご主人(知人の息子さん)とミサにいらしていたが、そのうちご主人のみになり、最近はその彼もみけかなくなった。あーあの時の?と思い、「ご主人、イタリア人?」と聞くと「いいえ、韓国人です。イタリア人と結婚している友人がこの教会にもきていました。そして日本人もいると聞いていましたよ。」というではないか!えっそうなの?

 

しばらく立ち話をしていたが、まだ3歳と13ヶ月のお子さんがいるという。多分ふたまわりほど若いのね!13ヶ月!よくよく考えてみたら、シッター先のツインズと同月齢ではないか!何気に奮闘ぶりが目に浮かんだ。きっと日曜日はご主人にお子さん達をあずけミサにあずかりに来られるのだろう。

 

また日曜日にお会いしましょう!といって別れた。我がパロッキア(小教区教会)はフィリピン人は多いが、スリランカ人が少し、それ以外のアジア人はシスターに数人インドネシア人とインド人がいるが、日本人は私のみで、他のアジア人は過去にはいない。韓国人とはいえ、非常に嬉しく思った。もしかすると駐在員家庭のようだから、それほど長く滞在するわけでもないかもしれないが、嬉しい出会いであった。

 

人生無駄な出会いなどない。「出会い」は恵み。大切にしよう。