タトウ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
先の東京オリンピック2020の花型である男子100mを9秒80で制したのは、イタリアのラモント•マルセル・ジェイコブス選手。
 
予選で9秒94と自己の持つイタリア記録を更新し、準決勝では9秒84を出してヨーロッパ記録、そして五輪3連覇を達成したウサイン•ボルトのリオ大会のタイムに0.01秒先んじて世界最速の男となった26歳のジェイコブスの本職は国家警察スポーツ局所属の警察官。丸刈りと全身刺青。それで警察なの?と思った人も多いと思う。
 
ネット検索すれば、彼の上半身のタトウ画像は色々出てくる。
 
また、夏になって、ノースリーブで肩や首や胸元、お腹や足を出して歩く人が増え、かなりの人がタトウが露わにされているのを見て、その多さに驚いている。両方から肘あたりまでみっちり!という人も少なくない。
 
CMにも起用されているくらいだから、受け入れる方も寛容なのだろう。ルノーやプジョーの車のCMにもあった。
 

 

皆それぞれのタトウには意味合いを込めて入れるのだろうが、昔は隠して念じたり精神的美意識を持っていた頃もあったが、今や信念は見せてアピールする時代なのだろう。

 

知人に彫師さんがいるが、このロックダウンで仕事も調子がいいとか。

 

ところで数日前とんでもないニュース記事を読んだ。グリーンパスのQRコードをタトゥした青年がいた! パスがスムーズに認証できるし、自分の人生の中で特定づけるこの歴史の瞬間を身体に刻みたかったからだと言う。なんと安易な...3回目以降、QRコード変わるけれど、どうするのだろう?

 
今やタトウを入れるロボットも開発されているようだ。
 
 
私自身はタトウには全く興味ないが、アイラインが入ってたら、寝起きのまま出かけられるなあと思ってしまった。笑 (しないけど)

 

とは言え、日本は海水浴場・スポーツジムや温泉、ゴルフ場の入り口にも“オシャレなタトゥも刺青もお断り”とあるそうだが、今後は、そうも言ってられなく時代が来てしまうかもしれない...と思うのは私だけだろうか?