束の間の夏休みも終了。今日から仕事復帰。
ツインズ一家はこの３週間、クレモナの彼らの本宅に滞在していた。
シッター先のパパさん、ママさんが今日から仕事が始まるということで、前日にクレモナから戻ってきたのだが、問題勃発で、我が家に私が持っている彼らの家の鍵を取りに来た。しかし、ツインズ達は、車で長旅だったせいもあるだろうが、全く愛想がなかった。もしや、私のこと忘れちゃった？
今朝、再び会ってみると、初めのうちは何気に人見知りするような態度であったが、ママさんの姿が見えなくなったら、数秒で諦めたのか、私に近づいてきた。
二人ともつかまりながら、歩くもののまだ一人では無理のようだった。お兄ちゃんは片足を引きずりながらハイハイをしていたが、この３週間でちゃんと四つん這いになった綺麗なハイハイになっていた。
二人とも、背はそれほど伸びていなかったが、少しスマートになったようだ。髪は伸び、ちょっと裾がカールしている金髪碧眼。兄は完全にブルーの目で、弟の方はブルーに少しグレーと緑が混ざったような目をしている。「この子達は大きくなったらきっとプレイボーイになるわよ。」とママさんの妹さんが言っていたが、確かにイケメンだ。とはいえ、パパさんは36歳でまだ髪の毛はあるが、両方のおじいさんが丸坊主だとか...さあ、ツインズ将来どうなる？？？笑
ところで、休暇前から、午前中、兄はお昼寝をするが、弟の方はしなくなっていた。案の定10時くらいから、兄は私に抱っこをせがみに来た。うとうとし始め、ベッドに寝かした。しかし、弟は一向に寝ようとせず、まだ言葉は発しないものの、何か私に話しかけてくる。私が返事をすると、顔をしかめたり、うんと頭を振ったり、ほんとかいな？と思うのだが、あっちへ行こう？これを頂戴！指差しては命令？してくるのだ。笑 特にキッチンかパパさんの仕事部屋、または洗面所に行きたがるのだが、どこも普段禁止されているところばかり。まあそういうものなのだろう。
洗濯機のスイッチを入れに洗面所へ行くとついてきて、そこから離れなくなった。クルクルまわる洗濯機を見ているのが面白いらしい。ちょっと目を離している際、ビデの水道の蛇口をひねってしまい（実際は持ち上げるだけ）、ビシャーっと水が出て、驚いていた。嗚呼、これで覚えてしまったな。苦笑 また、目を離すとトイレットペーパーを引っ張ってはちぎり始めていた。抱っこして部屋に戻るが、私が洗濯物を片している間にまた逃げられてしまう。その繰り返し。
午後もなかなか寝てくれず手を焼いた。そして、日本では夏に毎日お風呂に入らないなんて考えられないが、彼らは週に２−３回しかお風呂に入れてもらわない。というか入れる概念がないのか？ミラノの家にはバスタブがないので、それも仕方なく思うが、クレモナにはバスタブがあるそうなので、さすがにこの夏、本宅では入れていたのだろう？と思ったら、やはり入っていなかったようだ。最後に入れたのが、二日前だというし、赤ちゃんは特に汗をかくもの。頭のにおいを嗅げば、酸っぱいにおいがするのにな...
「今日はお風呂に入れたいんですけど、どこで入れますか？」とママさんに聞いた。今までは、ファッシャトイオと呼ばれる、箪笥の上にオムツを替える台があるのだが、そこにたらいを乗せるか、蓋を開け、そこに入れてお湯を組み沐浴させていた。しかし、そのたらいの大きさ自体すでに限界がある。
休暇に入る直前、ビニールで出来た小さなプールがあったので、シャワー室の床に置いて二人一緒に入れていたが、そこでは私がしゃがんだ形で入れることになるので腰痛になる。さあ、どうしたものか？結局今回は小さなプールをキッチンとシンクにいれて一人ずつ入れたのだが、二人ともなぜか怖がってずっと立ったまま私の肩か首に捕まりっぱなしだったので、私は上半身がびちょびちょ。苦笑 兄の方は休暇の始め、クレモナの家のキッチンでやはり沐浴したが、滑って転んで水を飲んでしまい、多分トラウマになっているのだろう？と言う。始めに言ってよ！やはり次回はシャワー室の方がいいか...
とはいえ、弟の方に「チャプチャプ（水しぶきを立てる擬態語）ってどうやるの？」とママさんの前で聞くと、両手をバタバタして見せてくれる。「じゃあニャムニャム（食べる擬態語）は？」と聞くと、再び両手をバタバタ。は？「ボーノは？」というと、私に人差し指を向けてくる。「ここだよ!」といって頬に人差し指をつけると、また私に人差し指を突き出してくるのだ。あれ？笑
また、初めて会った日から、次男出産後に習ったベビーヨガ（マッサージ）を彼らにもトライ中。足の指の付け根を持ち、時計回りにクルクルと回してポンと離す。「クルクルポンっ！」そうやっていいながら、親指から小指まで１本ずつするのだが、「クルクルポンっ！」ってどうやるの？と聞くと、弟の方は自分の足の指を引っ張り出したから驚いた！
３週間ぶりのツインズとは少しコミュニケーションが取れるようになって面白くなってきた。兄の方は嬉しくなると笑顔で私のおでこに彼のおでこを押し付けてきたり(笑)、私の口に直接バッチョしてくる。しかもベチョーとくるので、私がキャーとかヒエーっと言って大騒ぎすると余計に抱きついてくるのだ。爆
また、マッサージをしていると、ママさんでなくてもツインズは私に信頼感を抱き、情緒が安定してくるのがわかる。そして、私も幸福感に満たされる。愛情ホルモン、オキシトシンのお陰だな〜。