独り言 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今回の東京オリンピックでは、ウガンダの選手が逃走し、またベラルーシの選手の亡命劇もあった。
 
どれもその裏には、政権による迫害や国の貧困などが関わっている。
 
調べてみたら、過去の大会後に亡命を申請した選手、関係者と言うのは過去に200人以上いるのだそうだ。特に多くがアフリカからの関係者である。
 
2012年ロンドン五輪では、12人以上のアフリカ選手が行方不明になったと言う。
 
厳しい生活状況の国に帰りたくない...イタリアのランぺドウーサに命からがら逃げてくる移民も同様。日本ではなかなか知られていない世界の実態だろう。そう言う意味じゃ、日本は政権に不満は持ちつつも比較的に平穏な国の一つになるのだろう。
 
ところで、昨日から青い空と360度緑に包まれ、赤やピンク、紫などの花々に囲まれ解放感たっぷりの山に来ているが、平和と幸福感について考える。
 
日本に行く外国人は皆、日本人は親切だと言うけれど、本当にそうなのかな...と思ってしまう。対人的、社会的な信頼感を考えると繋がりが希薄で、寛容さも低く孤立を生みがちだ。
 
精神的成熟さがあれば、個人を尊重し他人と比較すること、いじめやパワハラも減るだろうし、自己満足であろうがなんでもあろうが他人のことをいちいち言わなくなるのに、と思う。
 
他人と自分を比べて優越感や劣等感を持つのはくだらない他人志向。 大切なのは自己志向。 自分が満足して自分が納得すればいい。by美輪明宏
 
時間がある分、色々と考えてしまう。