ミラノ〜コロナの状況 その16 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
本日、6月28日(月)からイタリアでは、屋外マスク着用の義務がなくなった。
 
とはいえ、屋外での着用義務はなくなるが、安全距離を確保できない場合や屋内に入る場合は着用義務がある。
 
今日一日仕事の行き帰り、街中で見かけた状況ではまだ皆マスクは着用しているようだった。トラムや地下鉄はだいぶ席が座る乗客で埋まってきたが、それでも躊躇している人も見かける。それはそうだろう。
 
私は今や常に除菌、うがいをしていないと気持ちが悪い。ATM の吊革や棒に素手で触れるなど、以前からそうだったがとんでもない。
 
また本日、ヴァッレ・ダオスタ州もホワイトゾーンの措置が適用され、実質上イタリア全土がホワイトゾーンとなったわけだが、実際60歳以上でワクチンを一度も接種していないという人が270万人もいるそうで、周りで感染の話は聞かないが、リスクがないわけではない。
 
先週21日から、EU諸国、米国、カナダ、日本から到着した人は、グリーン証明書(グリーンパス)の要件に従って入国可となった。では、グリーンパスを持たない人は、イタリア入国前72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明、自主隔離、自主隔離後の再検査が必要とあるが、自主隔離が何日になるか?再検査はどこに提出するのか?そういったことはどこにも書かれておらず。実際、空港に到着、つまりイタリア入国の際、日本のように、入国後隔離中の居場所を確認されるようなアプリはダウンロードするよう推奨されているものの、そのチェックもなく、ダウンロードした人のみ、保健所から連絡が入ってくるという大きな抜け道がある。
 
官報の文章が難しく、毎回解釈に苦しむのだが、現在日本から入国の場合、グリーンパスポートがない限り、pcr検査陰性のうえ10日間の自主隔離が続行のはずなのだが、どうも解釈がそれぞれのようで日本の某ニュースや某役所のサイトで隔離なしと言い切っていた。しかし、領事館に問い合わせると日数さえ言及しなかったが、グリーンパスポートがない限り現在も自主隔離続行のということだった。所詮「自主」性に任せるということか。今やワクチン接種も隔離日数も話題的にタブーになりそうだ。苦笑
 

 

 

2021年6月22日保健省命令(ホワイトゾーンにおける屋外でのマスク着用義務廃止)(抄訳)https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_20210622OMS.html

 

 

ちなみに7月1日より日本帰国する際、三日間の強制拘束義務がなくなり14日間の自主隔離のみとなる。

 

外務省 海外安全ホームページ海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。リンクwww.anzen.mofa.go.jp

 

ペストの時代から、こういう感染症パンデミックは、おさまったと思ったら拡大するという悪循環を繰り返してきている。

 

科学が感染症に打ち勝つまで気を緩めることなく、Withコロナと言う今や日常を過ごすべきであることだけは間違いなさそうだ。