手術支援ロボット 〜 私、失敗しないので | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

ミラノのニグアルダ病院にてロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術が成功した、とニュースに出た。
 
開腹せず、穴だけを開けて、がんだけを切除し、腎臓機能を温存する、と言うものらしい。
 
ロボットというから、スターウォーズのプロトコル・ドロイドを想像してしまった私はアホすぎる?爆
 
泌尿器科と心臓外科の共同プロジェクトで、医療用ロボットが腎静脈から大静脈に完全に浸潤し、心臓の右心房までに及んだ長さ20センチ以上の腎臓腫瘍を切除。大きさ的にはロボットと吸引併用による手術は初のようで、9時間にも及ぶ大手術だったようだ。
 
患者は83歳。阻血時間が長くなると腎機能が低下しやすくなるため、速く正確な手術が望まれる。この手術は開腹手術に比べ傷が小さく、術後の痛みが少ないなどメリットがあり、確かに傷跡はほぼ無しだったという。
 
 

鮮明な3Dカメラで体内を立体的に映し出し、手術を行う。手術支援ロボットでは手術機器の先端に関節が7個あり270°の可動域を有するため、執刀医の指・手の動きの通りに操ることが可能。また、執刀医の手の震え(カメラで言う手ぶれ)が自動的に取り除かれ、手術機器に伝達されるのだそうだ。これにより、繊細かつ正確な手術操作が可能となるという。

 

私もいい加減、「白い巨塔」や「ドクターX」を見過ぎかもしれないが、手術室の光景が目に浮かんで来る。笑 

 

ニグアルダではこの手術はすでに10年以上行われているというが、日本でもこの手術は2012年あたりより行われていて、2016年より保険が適応されているようだ。