新型コロナウイルスに対するワクチン接種には、賛否両論あるが、今日１回目を打ってきた。
会場は、元見本市会場のワクチンセンター。
1７時50分入り口に来るよう指示があったが、その10分前に会場入り。
上の画像の円柱型の建物は螺旋階段になっており、２階（日本の3階に当たる）まで登っていくのだが、マスクをしているので、それだけでも息切れがしてしまうほど。
入り口で予約の際送られてきたQRコードと保険証を見せると、受付番号をもらった。48人待ちだったが、15ある受付は次々に呼んでおり、10分くらいで呼ばれた。その後、奥の待合室に案内される。
そこで女医さんが、PCに向かいながら、あらかじめ記入していった問診表内容がチェックされる。ワクチンに対するアレルギーはないが、ニッケルアレルギーはあるというと、一応入力しておいてくれた。そこで初めてファイザー社のワクチンとわかり、同意書に署名を求められた。
そのあとに、やっとワクチン会場に通される。小さな入り口に座っていて、と言われ適当に座ると、中から見えるところに座るとすぐに呼んでもらえるから！と言われたが、その時点では私一人であった。
中に入ると、白衣を来たおじいさんが、私が持っていた用紙を受け取った。が近くの長いカウンターテーブルのようなところで若いやはり白衣の男性が注射器を扱っていたので、その方がドクターでおじいさんが看護師か？と勝手に想像した。
おじいさんは、「生れた時の名前は？」と言うので、苗字は変わっているからな...と思い、「T子です。」と答え、あれやっぱり苗字を言うべきか？と思っていたら、生年月日、と生れた場所を聞かれた。「ジャッポーネです。」と、答えると、日本のどこだ？と聞くので、そこまで関係あるか？と思いつつ「東京です。」と答えた。
「イタリアには何年住んでいる？」と聞いてきたので、「もう27年になります。人生の半分です。」と勝手に答えると、「なぜイタリアに？」（youは何しにイタリアへ...か？）
「夫の仕事で来ました。」
「旦那さんは何してる人？」「日本人？」と聞いてきた。
はあ？そこまで関係あるか...??と思いつつ、病院へ行くと、必ず似たり寄ったりのことを聞かれる。挙げ句の果てに、日本に行ったことがあるが、国際免許証を持って行ったが、なんで反対車線を走るんだ？とか四国遍路の旅の話やら、看護師の元彼女の日本人の話...などとどうでもいいことばかりよく聞かされる。お話聞いてあげるよ！オーラでも出ているんだろうか？爆
結局、どうでもいい会話をしていたおじいさんが、ドクターだったのだが、右利きなので、左肩に筋肉注射をしてもらった。
余談だが、以前、足の指を骨折をした際、炎症止めといって、毎日決まった時間に5センチはある針の注射をおなかに自分で一か月打っていた。 はじめはうまくいかなかったが、脂肪をつかみ、しかもそれを爪でつねくる状態で斜めに刺してしまえば、痛みさえ感じない。しかし、はじめは怖くて怖くてたまらなかった。怖いから、奥へ針をさせず、皮膚の浅いところに打ってしまい、水ぶくれのように膨れ上がり、焦ってしまったことがある。
ワクチンは皮膚の面に対してほぼ垂直に針を刺す「筋肉注射」であったが、皮下注射より、痛みが少ない、というか刺したことさえあまりわからないくらいだった。
接種が問題なく終了し、再び待合室で待つよう言われ、廊下に出ると、ずらーっと人が座っていて座るところがない！と思っていたら、目の前に席が空き、着席。前を通った看護師に、どれくらい座位にて安静でいる必要があるのか？とたずねると正常の人は15分。既往症のある人はもう少し残ってね、と言われた。
ここ2，3日急激に暑くなってきたせいか、接種後具合が悪くなる若い女性がいてストレッチャーに乗せられて何処かへ運ばれていった。隣にいた若い女性も疲れが出てきた、といっており、看護師さんが顔を覗くと「確かに目がとろんとしているわね。」と言い、私の顔をみて「あらっ目が綺麗！」ワクチン打って、急に目がギラギラしちゃったのかしらん？爆
...と冗談はさておき、接種後帰りがけに一瞬左肩が痛くなったが、すぐにそれも消えた。
打つまでドキドキしていたが、接種後の副反応のみならず、半年後、１年後、5年後、10年後、体にどんな変化を起こすのかはこの世の誰もわからないこと。それを心配しすぎても仕方ないしな...と思う。だからといって１日たって副作用が出なかったからこのワクチンが安全だ、と豪語するのも危険なことであろう。
とはいえ、イタリアにしてはスーペルオルガニザートで100点満点。予約から接種まで、速攻で非常にわかり易かった。接種後すぐに携帯電話に次回の予約のメッセージも送られて来て驚き。役所や学校の手続きもこれくらいスムーズにできたらいいのに。
それでも1日もはやいコロナの収束を願うばかりである。
