ミラノ再発見 〜 その3 Via Cappuccio | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

友人の展示会に2日続けて顔を出してきた。イタリア人女性5組による衣服・ジュエリーなど個性極まる手作り展だ。

 

場所はサンタンブロージョから徒歩10分くらい。友人のTakeda Design Officeの裏あたり。仕事場からも近い。

 

Takeda Designの話はこちら⤵︎

 

『散歩DE健康 〜 その3 ミラノ再発見』久々気持ちよく晴れたミラノの月曜日。午後から友人と散歩の約束をした。 待ち合わせはコルソ・ヴェルチェッリのスタバの前。以前だったら絶対トラムに乗って行っていた…リンクameblo.jp

 

友人ロベルタのPedrolindaの洋服は、既に先週と先月、別の場所で購入しているので、単に新たなモデルが出ているか見てみたかっただけなのだが、展示会場が歴史的に価値のある場所であり、そうそういつでも入って見られる場所ではないとわかり、友人も誘って見てきたのだ。

 

ちなみにロベルタは店舗を持っておらず、個人のお宅やオフィスなどを拠点に移動販売。かれこれ彼女の作品は10年近く着込んでいるが、基本はパンツとTシャツ、カットソーのみ。非常に生地やスタイルが個性的なので紹介出来る日本人の友人は少ない。

 

カプッチョ通りは元貴族の家が建ち並ぶ通り。ひっそりとしているが、各番地にはキオストロと呼ばれる回廊付きの素晴らしい中庭がある。

 

 

 

ちなみにこちらは個人の法律事務所及びデザインオフィス。

 

 

 

上記でも触れたが、カプッチョ通りは、貴族が多く住んでいたようだが、その後、現在はないが、カプッチョ(頭巾)を被る修道院があったことから「カプッチョ修道院通り」と呼ばれていたこともあったそうだ。

 

通りには、Casa Cavigioli (9番地)、Casa Bosina (11番地)、Casa Radice Fossati (13番地)、Palazzo Mapelli (15番地))、Palazzo Lurani Cernuschi (18番地)、Palazzo Cornaggia (21番地)と呼ばれる建物が今でも残り、とりわけ7番地のPalazzo Ucelli di Nemiには、15-16世紀のサンタ・マリア・マッダレーナ・アル・チェルキオ修道院のブラマンテスコ回廊があるそうで、700平米と大きく、イベント会場に使われることもあるそうだ。通常は一般に公開され、予約によるガイド付きツアーもあるという。

 

また、その後近所を散策。ローマ時代の遺跡も残っている場所を発見

 

 

 

門から中庭に続く通りが美しい敷地。

 

 

こちらは長女の母校であるLiceo Classico Manzoniの敷地内にあるルネサンス様式の教会・S.Bernardino alle Monache。1447年頃建築家のピエトロ・アントニオ・ソラーリによって建てられたもので、現在は既に存在しないが、聖ベルナルディーノの尼僧院の礼拝堂であったそうだ。

 

 ミラノ大司教区のパロッキア(小教区教会)ではなく、聖エジディオ共同体という聖フランチェスコの精神を受け継ぎ、祈りの場所として活動をしている場所のようだ。

 

思わず、「顔なし」のイラストに引き込まれそうになる路地裏入り口。

 

 

 車も入れない、それでいて人っ子ひとりもいない通り。大通りに抜けられる(はず)。

 

 

この建物の前には、ダヴィンチの「岩窟の聖母」の複製がある修道院系の学校がある。元の名前はサン・ミケーレ・スル・ドッソ教会。

上記学校内と聖ベルナルディーノ教会もガイド付きツアーがあるようだ。

 

ミラノ在住の方、またはコロナ禍から解放されミラノ訪問を企てておられる方、是非是非ガイドブックには載っていないミラノに来て、見て、静かに流れるエネルギーを感じて欲しい。