孤立死、ひきこもり、不登校、薬物依存....。
誰にもSOSを出せず、社会から孤立している人が多い世の中。
OECDの調査によれば、家族以外との付き合いがほとんどない「社会的孤立」の状態にある人の割合は、先進国の中で日本が最も高くなっていると言う。
日本は「孤立大国」だ。
孤立とは、社会的な関係、つまり人間の絆から切断されている社会的な状況のことを言う。
とは言え、面倒くさいと言って敢えて、人間関係を避ける人もいるが、物理的に、または地理的なもの、精神的にひとりぼっちでも「孤独」と感じない人もいる。まさに「孤独を愛する」人だ。
であれば「孤立」は状況を表す言葉で、「孤独」は気持ちを表す言葉かもしれない。
逆に家族や人に囲まれていても、「孤立」感を感じている人もいるかもしれない。
いずれにしても、人は不安になると様々な病理現象が起きて来る。
「最近どう?」
「元気にしてる?」
そんな何気にない言葉をかけられることで、自死に限らず苦しみから解放される人もいることだろう。
「大丈夫」、とだけ返事をする人もいるかもしれないが、時にお節介かもしれないけれど、「私はここにいるよ」かけこみ寺ではないけれど、どこかに安心できる場所があることを心の片隅にインプットするだけで人間は、その時を乗り越えられるのではないだろうか?
大切なのは、人とのつながり。人に対するアンテナ、敏感でいたいもの。
