ヴァチカンのスイス衛兵隊 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

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Copertina di 'Le Guardie del Papa'
 
去る5月6日は、ヴァチカンのスイス衛兵隊にとって特別な日であった。
 
1527年5月6日、神聖ローマ皇帝カール5世の軍隊による「ローマ略奪」の中、時の教皇クレメンス7世を守り、命を落とした、スイス衛兵147人を追悼した。
 

この日の朝、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂で国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿司式のミサに与った隊員らは、続いてヴァチカン宮殿にてパパ様の謁見にあずかられた。この謁見には、この日、宣誓を行う新入隊員34名も参加した。

 

 

 

 

 

スイス衛兵がヴァチカンで教皇を警護するようになったのは、1505年に教皇ユリウス二世はそれまで臨時で雇っていた兵士200名を常備軍を置く事に決定したことによる。スイス衛兵は、傭兵として各地の戦争で活躍し、精強な兵としてヨーロッパ中に知られていた。

 

ところで、スイス衛兵の制服というと、ミケランジェロのデザインとして知られているが、実際にはラファエロ・サンツィオが描いたフレスコ画の中のスイス衛兵の服装を元にした、という話もある。

 

 

 

余談だが、こちらは、ヴァチカンのスイス衛兵になるための条件

 

-18歳から30歳までの男性

-スイス市民権

-カトリック信仰であること

-スイス軍での兵役を完了し、無犯罪証明書取得

-身長は174センチ以上

-未婚者(結婚は伍長以上の学位にのみ許可される)

-専門能力の証明書または中学校の卒業証明書を持っている事

 

条件にはないが、実際イケメンの衛兵が多いのは周知の事実である。