「今日大学を辞めました」
ニュースでそういったタイトルを見る度に、心苦しくなる。
コロナの影響で大学を中退した学生が、日本全国に1367人もいるという。(専門学生なども入れたら、もっといることだろう。)
収束が見えない中で、就職に欠かせないと考えていた語学留学や、さらに専門分野に励むため現地での研究を希望していたが渡航中止、となった人の声も聞く。また、オンラインで学ぶ環境に疑問を持ち、前向きな気持ちを維持することが難しくなって来た学生も少なくないと思う。
更には、バイトの出勤が減らされ、収入が激減した大学生らが、学費が払えず、退学を検討せざるを得ない。それはイタリアも同じで、長女は自分で働いたお金で大学院へ進んでいるが、バイト先の飲食店はロックダウンの度に、開けたり閉めたり。給付金もスズメの涙でしかも入金は滞っているようだ。
お金を使いたくないから、お昼ごはんも食べないことがあって、気の毒に思ってくれる友人がお弁当を作ってくれるそうなのだが、そんな施しみたいなこと、されなくても大丈夫、と強気なことを言う。人の善意は素直に受け入れた方がいいよ。誰もあなたを見下したりはしていないのだから。食べるものは持って行きなさい、といって、現在彼と住んでいる彼女は不定期に帰ってくるので、その度に食料は持って行かせるが、そんなに生活厳しいとは思ってもいなかった。とにかく私には絶対弱音を吐かないのだ。
先週末、家に帰って来た時、さらっとお金がなくてずっと泣いてた、と言った。5月中旬までに学費を払わなければならないのに、入金がないから...というので、なんで言ってくれないの?やっと私も収入が入るようになったから、それくらいなら出せるよ、といったけれど、ギリギリまで頑張ってみるから、それでもキツかったら頼むね、と言った。それでも手持ちのお金を渡そうとしたら、今はいい!といって友人と勉強しに出かけて行ってしまった。
私も親にはそうそう頼りたくないタイプだったので、彼女の気持ちがよく分かる。頑張れるところまでやってみよう...と。でもさすがにそれが自分の子供となると涙ぐましいものがある。
「大学代は心配いらないよ。」とメッセージを送ると、ただ「ありがとう」と返事が来ていた。きっと彼女はぎりぎりまで頑張るだろう。それでも心のどこかに安心感は持っていて欲しいと思う。
今や日本は、大学生の2人に1人が奨学金に頼らなければいけない時代なのだと言う。学生たちの状況は、ただ単に不運というものなのか?いや違うだろう。
本当に勉強をしたいと思っている学生を支援する制度を拡充するべきだし、学生たちが学びを諦めることが無いように、ただただ願うばかりだ。