コロナ 水際対策といろいろ思うこと | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今月始めから夫が日本出張に出ているのだが、聞いてはいたが、日本の水際対策がかなり厳しくなっている。
 
現在は、日本人を含む全ての日本入国者は、出国前72時間以内の検査証明書を提出しなければならない。
 
更に、当分の間、入国拒否対象国・地域からの渡航か否かを問わず、日本人を含む全ての入国者は、入国時の検査を実施の上、検疫所長の指定する場所(自宅を含む)で14日間待機し、国内において公共交通機関を使用しないことが要請されている。
 
それに加え、変異株流行国及び変異ウイルスの感染者が確認された国・地域からの入国者に対する検疫の強化 として、上記検査証明の提出の他、当分の間、検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る。)での3日間の待機が要請されている。その上で、入国後3日目において改めて検査を行い、陰性と判定された方は、検疫所が確保する宿泊施設を退所し、入国時から14日間が経過するまでの間、引き続き、自宅等での待機が求められる。

日本人を含むすべての入国者には、入国後14日間の制限生活の中、1日に1回、スマートフォンのアプリなどで居場所や健康状態の報告が行われることになっている。
 
ある意味、それは想定内だった。しかし、到着した空港で、国の委託を受けたスタッフが入国者一人一人にスマートフォンの提示を求め、位置情報を確認するアプリやビデオ通話アプリなどがインストールされているか確認されると言う

しかし、スマートフォンを持っていない入国者やなんらかの問題でアプリがうまくダウンロードできない場合は、自己負担で端末を借りなくてはならず、スマホレンタルの受け付けが新たに設置されているのだそうだ。
 
そして、検査の結果が出て、アプリの確認ができた人からどんどん入国となり準備されたバスで宿泊施設に移動となるわけで、アプリを予めダウンロードしていればいいが、それができていなかったり、手間取っていると置いてけぼりになってしまう様子。
 
夫はお昼頃、空港に到着したが、すべての手続きを終え、宿泊先に出発したのは6時間後だったという。かなりの量の諸書類に署名をするようだが、要領よくやれば、あれはもっと時短できるのでは?と言っていた。
 
宿泊先は3日間無料で、食事つきでもあるが、一日3食すべて同じお弁当でしかも量が少ないという。経験者の書き込みサイトでは、お菓子やインスタント類の持ち込みをアドバイスされているようだが、夫は何も持って行っておらず、空腹でたまらないと言っていた。もちろん外出禁止であり、宿泊先の各フロアーには警備員が巡回しており、軟禁状態か?アルコールも禁止。差し入れは可能らしいが、チェックが入るらしくタイムリーには手元に届かないようだし、これまたもちろんアルコールもダメ。
 
いやいや、皆が安心して過ごすためには仕方ないことかもしれないが、すべてのコントロールが終了し、日本国内で身動きが取れるようになっても、日本の感染者数を見ていると、やはり検査数がかなり少ないのでは?と思ってしまう。

もちろん、検査をした分、感染者を抱えきれないということもあるだろう。重症者の定義も今ひとつで、都だけ少なく見積もるようになっているとしたら、その数字は氷山の一角でしかないのだろう?と思ってしまうのは私だけか?

こんなに海外からの入国者を厳しく取り締まっても、日本国内で感染の可能性があっても検査してもらえないとしたら、本末転倒だ。

いまだ五輪強行の流れのようだが、こんな入国状態、数ヶ月後に安心して海外からの選手を受け入れられるのだろうか?海外からの観客もなし、関係者以外の入国もなしで、本来の五輪の理念とはなんなの?と思ってしまう。
 
異文化が集まるからこそ国際交流になる。いかなる差別も許さず、相互に理解し合い、スポーツを通じて青少年を教育するそのオリンピックが、強行突破して喜びあえるのか?温かい支援、誰も置き去りしないことが重要なんじゃないだろうか?
 
とはいえ、人生には自分ではどうしようもないことがあまりにも起きる。努力だけではどうしようもないこと、負いようのない責任など想像を超える出来事が...それに世の中は不条理に満ちている。

しかし、どんな失意、失望の中であっても、これまた「人生」と受け止め、自分に与えられた生を生きるしかないのだと感じる今日この頃。
 
世の中の動き、情報に惑わされることなく、国や組織に依存仕切るのではなく、普段から自らが考え行動し歩んでいくことの大切さを感じる。
 
予定で行くとロンバルディア州では50代は5月半ばにワクチンの予約が出来、話によると朝7:30あたりから夜の21時くらいまでとワクチン接種予約の時間帯が長く、それで行けば6ー7月あたりには接種完了出来そうだ。イタリアはやる時はやる!とミラノ万博の時に証明している!

とは言え、私たちはワクチンや治療薬を心待ちにするばかりではなく、コロナが教えてくれた問題を直視しながら、感染症に強い社会を目指していく必要があるんじゃないだろうか?