長女が生まれ、乳幼児時代、絵本を読み聞かせて育ててきた。彼女は本好きになり、読み出すと止まらなくなり夜中まで本を読む子だった。書くことも好きで、子供の頃10歳くらいまで日本語で日記を書いていたし、作文も原稿用紙に書ききれず、くるくる原稿の周りを書くくらい、文章が湧き出てくる子で、高校生の頃、イタリア人に混ざって散文コンクールで入賞した時は、やはり幼児期の読書がベースにあるのではないか?と思ったくらいだ。
また、子供達が小さいころ、在ミラノの日本人家庭の乳幼児の本の読み聞かせグループにも所属し、子供が好きになるよう自らよく本を読んで聞かせたが、長男、次男に関してはあまり興味を持ってもらえなかった。彼らは長女とは全く逆で文章を書く事も嫌い。作文も日本語に関しては2、3行しかかけず、内容を膨らますのが大変だった。同じように育てても同じようには育たない。結局性格次第なのだろうか?笑
さて、仕事先のお宅は、ママさんは本好きであるが、パパさんは本は読まないという。ママさんのいとこが幼児期に使用したという動物の絵本だけがあり、何気に双子ちゃんに見せると、反応を示し始めた。
というわけで、家から絵本を数冊持って行き、毎日午前中のお昼寝の後、本を読ませるようにした。
五味太郎さんの「きんぎょがにげた」やエリック・カールシリーズ、レオ・レオーネ、アルタンの「Pimpa」シリーズは長女のお気に入りだった。やはり色鮮やかな本は子供は興味を示す。
子供の反応を見ながらゆっくり擬制音などを混ぜて話す。興味津々で眺め、何かに反応し出すとキャッキャとはしゃぐ。その子供たちの表情は見ていても飽きない。
ところで、先週ママさんが、日中一人で外出し、その帰りに日本の髪芝居を購入してきた。
イタリアで活躍するイラストレーター・のだよしこ(Yocci - ヨッチ)さんの「桃太郎」なのだが、イタリア語で書くと”Momotarò"。最後の「ろ」にアクセントがつく。
しかも、カタカナで書いてあったので、始めピンとこなかったのだが、「アルケオロジコ桃太郎」というタイトルだ。つまり、『考古学者桃太郎』だ。たしかに新釈日本昔話と書いてある。
やはり、個人的に「桃太郎」は「むかーし昔、あるところにおじいさんとおばあさんがいました」と読み始めたい。その日本語の響きが良いのだ。そして、「おじいさんは山に芝刈りに、そしておばあさんは川に洗濯に.... 川の向こうから大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ...。」このフレーズは誰でも記憶に残っていることだろう。
もちろん読むのは、イタリア語なのだが、桃が割れて男の子が出てくる部分は、「ぽんっ!」と言うと、双子ちゃんたちも見開いてはっとする。笑
そこで、「桃太郎」と名付けられ、桃=ペスカ、太郎=男の子、と説明される。
その後、オリジナル通り、犬、猿、キジが出てくるのだが、声を変えて読んでいるが、挙句の果てにどれも一緒になってしまう。また旅を進め、動物たちに会う度🎶もーもたろさん、ももたろさん、お腰につっけたーきびだんごー。ひっとつー私にくださいなー🎶と歌う。そこで、また双子ちゃんたちは目をぱちくり...
ところで、桃太郎は、鬼ヶ島へ鬼退治に行くのだが、鬼は悪者で、盗みをしているが、実際は考古学者の桃太郎は化石調査に行くのが目的で、飲めや歌えや、大騒ぎしていた鬼に見つからないようにして、100メートルもあるディノザウルスの化石を持ち帰る。コーメ?(なぜかそこでイタリア語が出てしまう。)なんでディノザウルス?しかも、桃太郎も盗人なわけ?なんじゃそれ???謎が謎を呼ぶ...
フィーネ!(おしまい!)といって終わると、バタバタさせている両足が一瞬止まる。毎日この繰り返し。笑
私もイタリア語をつっかえつっかえ読んでいたが、最近はすらすら読めるようになってきた。これも日々の恵み。笑


