仕事先のママさんが職場復帰した。
と言ってもリモートワークなのであくまでも自宅からは出ない。同業者のご主人も在宅。
イタリアでは一般企業の正社員の場合、産前2ヶ月+産後3ヶ月または産前1ヶ月+産後4ヶ月の休暇が取れる。(というか義務)しかも、支給金は休業開始前のお給料の100%。
昨年の今頃の時点で、すでにリモートワークだったというから、ぎりぎりまで仕事をしていたのかどうかは不明だが、産後も7ヶ月まで休暇延長が可能だという。(予定より5週間早い計画出産で7月中旬の出産だった。)
本来は今月の初めからの仕事復帰だったが有給休暇を取り、これから4ヶ月間は1日4時間勤務だという。その後夏休みに突入。それが終わったら転職しようかしら?と言っており驚いたが、イタリア人にとってはごくごく普通の話。
チームでする仕事らしいが、午前2時間、午後2時間。効率悪くないか?と思うが、まあ権利は権利。
まあ、そういう人がいるから、私のように急に仕事に就くこともできたのだがら、縁を大切にし、感謝しかないのだが、同じ家にいながら、やはり慌ただしくなりあっという間に一日が終わる。しかも、その疲労はとんでもない。
さすがにいいお天気が続いているので、お散歩に出してあげたいが、一人で双子をベビーカーに乗せてエレベーターで階下に降りるまでが重労働。小さいエレベーターでしかも古いタイプときており、ドアを開け、そして、観音開きの扉を開けてから入り、またその逆の作業でドアを閉める。地上階についてもアパートを出るまでに階段が数段。子供を二人乗せたベビーカーを一人で抱えて降りるのはかなりきつい。であれば、一度先にベビーカーだけを地上階まで下ろして、家に戻ってきてから、子供たちを連れて降りなければならない。が一人で二人は抱けない!
先週、ママさんと一緒に小児科健診に出かけたが、それさえも一大イベントのようだった。離乳食を進めるよう言われたら、もうママさんパニック!今までドロドロの離乳食をいきなり固めにしちゃったから、子供たちは食べるはずもない。もう少しブロードで薄めたらどうでしょう?と言ったら、「いや、子供たちは慣れなきゃダメなのよ。」と。毎日メニューを変えなくても、1、2種類を交代交代にし、半分の量を食べたら万々歳!くらいの気持ちが大切なのにな...と思う。食事の硬さ、味付け、いちいち仕事中のご主人の元へ運び、チェックしてもらう。もっと気を楽にしてくれればいいのに...と思う。これじゃあ学校が始まったらどうなってしまうのだろう?子育ては心の余裕がなきゃ伸び伸び育てられないとつくづく思う。(私も余裕なかったけど)
そして、驚いたのが、洗濯は大人は60度で、脱水は1000回でいいけれど、子供のものは全て裏返しにし、乳児用の洗濯石鹸で30度、脱水は800回にする。イタリア人はこまめに洗濯をすると生地が傷む?というポリシー?の人が多いようだ。いやいや、子供服ほど洗濯がしょっちゅう必要だし、それで敗れてたら仕方ないでしょ?と思うのだが、案の定脱水があまく、脱水だけ追加したら、そこでも回数設定があったのに気づかず1200回で回してしまったら注意されてしまった!(しかも2回もやってしまった!)そしてママさんのウールのセーターが洗濯カゴに入っていたのに気づかず60度で洗濯してしまったら、縮んでしまった!
ちなみに、石鹸は20度以下の水には溶けにくい性質があり、洗浄力も弱くなってしまう。それだけでなく、皮脂汚れは水温が低いと落ちにくくなってしまうので人の体温に近い30度くらいの水温で洗濯をするのがいいらしい。それを知らず、以前空手の道着を水で洗っていたら、どんどんグレーになってしまったことがある。爆 なんでイタリア人は真っ白なのに、日本人だけグレーなんだ?と思ったことがあるが、日本でお湯で洗濯をする習慣がなかったからか...と思ったものだ。もちろん、水の種類も違うこともあるだろう。
ところで、シッター先のお宅は家庭でテレビをつけたり、音楽をかける習慣がないようで、常にシーンとしている。それは子供には良くないと思い、音楽を聴かせているが、はじめは子供向けの”ゼッキーノドーロ”を聞かせていたが(今でも聴かせている)体を動かすことも必要!と思い、ノリのよい曲をかけ始めた。(無難にオラトリオでかかる曲を選曲。笑)
ところで、現在下の前歯が2本半分出ている子供たちは常によだれだらだら...寝る前は必ず私の指をとってがりがり噛みつき、一人はそのあとチューチュー吸い始め、ひとりは歯ブラシのように人の指で歯茎をゴシゴシ擦り出すのだ!もう両手の人差し指の先が痛いのなんのって!(もちろん、しょっちゅう手洗いしています!)
最近は彼らを横抱きにしてスクワットをすると喜ばれる!
もう帰宅時はフラフラ...。
とは言え、ご両親たちにはとんでもない日本人タータがついた!と思われているかもしれない。苦笑
仕事帰りに、隣のアパートの地上階にあるブティックのウインドウを覗くのが目の保養と癒しである今日この頃。笑

