ミャンマーの平和を願う | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミャンマー在住のFBのお友達が、ヤンゴンの状況を数回にわたって書かれていた。

 

ミャンマーで起きている、国軍が権力を握り、市民への弾圧は、現地の人でも見聞きしているのは、ほんの一部だという。

 

あまりにも残虐で悲惨な状況は、国際社会から激しく非難されているにも関わらず、軍は弾圧を一段と強め、市民に加勢する少数民族の武装勢力に対して、最近でも3日連続で空爆が行われているという。

 

ミャンマーでは29日も、最大都市ヤンゴンや第2の都市マンダレーなどで軍に抗議するデモが行われたが、治安部隊はデモ隊だけでなく周辺の住宅に向けても無差別に発砲を繰り返し、各地で死傷者が出ているそうだ。とにかく、道を歩いているだけでも撃たれてしまうというのだ。

 

それでも立ち上がり、武器を持たずに戦うミャンマーの人々。

 

現地のデモの様子の画像の中には、デモ参加者を傷つけないよう警察官らに懇願するシスターの姿もあった。


また、ミャンマーといえば、在ミラノカトリック日本人会ではミャンマー人のある小学生女子の里親になっている。私の編みぐるみの猫の収益金は彼女の養育費として送っているので、協力して下さった方々はミラノや私の周りには多いことになるのだが、その施設運営をしている修道会・マリアバンビーナ(幼きマリア会)は、ミャンマーには200名のシスター達がおり、今のところは無事のようだけれど、電話もメールも軍が切ってしまっているため、実際の所は分からないとのこと。


ミャンマー管区長からの手紙によれば、出どころは本部がある場所ではなく、遠く離れた所から出されていたようで、おそらく軍に検閲されない安全な場所を選んだのでは...と想像


イタリアにも7人のミャンマー人シスターがおられる、そのうち3人は私たちも出入りしている本部におられる、わりと若めのシスター達。彼女たちもご家族の安否が全く分からないというと言う。

 

また先日、ミャンマーでの迫害を逃れたイスラム系少数民族であるロヒンギャを受け入れたバングラデシュの難民キャンプでは発生した恐ろしい火事があり多くの行方不明者が出た。

 

罪のない命が奪われている。暴力や圧迫によって人々を屈服させたとしても、将来に禍根を残すだけ。国民が望む平和が訪れるように祈りたい。

 

ところでパパ様がミャンマーへ司牧訪問されたのはまだ記憶に新しい。仏教の国だと思っていたが、人口の割にカトリック信者がかなりいて驚いたものだ。ヤンゴン教区のボー枢機卿は『平和こそ唯一の道、民主主義はその道の唯一の光』と述べらている。


今、ミャンマーを覆っている暗闇と分裂が、正義と対話によって打ち払われますように。希望と平和、そして真の和解の共同体を築くために、私たち皆が協力することができますように。