今週末(日曜日未明)、欧州では、時計の針が一時間進められ夏時間に入る。
2018年、フィンランドでサマータイムを廃止を求める署名が7万人集まり、またEU欧州委員会に廃止を求める提案がされ、結局2021年に廃止案が可決されるという見通しだったが、未だ夏時間、冬時間のどちらを使うのか決まっていない。
ちなみにイタリア自体は、廃止にはノーを唱えている。
ミラノは北海道の稚内と緯度が大体同じと言われているが、冬の朝7時はまだ真っ暗で、学校が始まる8時くらいでもまだ薄暗い。が、この時期になれば朝の7時でも十分に明るく、18時に仕事が終わり地元の地下鉄の駅から地上に出て、空が明るいとホッとする。
イタリアの送電会社”Terna”によると、2020年には、夏時間の恩恵は4億キロ(および約15万世帯の年間平均電力消費量)、大気中へのCO2排出量の減少に対応する値、約6600万ユーロの経済的節約に相当した、という。
また、調査によれば、時間変更後2日あたりに心筋梗塞や脳梗塞の発症率も増えるらしい。いずれにしても、1時間であっても、生活のリズムが変われば体調も変わりやすいということ。
7ヶ月後の10月に冬時間に戻るのかどうかは、まだ分かっていない。

