ぼく モグラ キツネ 馬 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

仕事先のお宅で可愛い一冊に出会った。
 
 

チャーリー・マッケジー氏のアート絵本”THE BOY, THE MOLE, THE FOX AND THE HORSE”のイタリア語版。調べてみたら、日本語版『ぼく モグラ キツネ 馬』も3月18日に飛鳥新社より出版されたばかりのようだった。

 

原書は、イギリスで2019年秋に発売されるや否や爆発的な人気を博し、130万部を突破。アメリカでは120万部を突破。2020年イギリスで最も売れた本、英サンデータイムズベストセラー1位、英アマゾン総合1位、米ニューヨークタイムズベストセラー1位、米大手書店バーンズアンドノーブルとウォーターストーンズの「2020年のベストブック」となったそうだ。

 

本書のイラストや名言はSNSで無数にシェアされ続け、8歳から80歳まで読める人生寓話と呼ばれている。

https://twitter.com/charliemackesy 

 

 

 

少年とモグラ、キツネ、馬の冒険と心の交流は、「くまのプーさん」の原書を見ているような、優しさとノスタルジーを感じる。

 

 
「君にとって最も時間の無駄って何?」
「他人と自分を比べることだよ。」とモグラ。

 

 

「時に赦すのが一番難しいのは自分自身なんだよね。」

 

 
チャオ!

 

 
「助けを求めるということは、諦めるという意味ではないんだよね」と馬が言う。
「それは諦めることを拒否する、という意味なんだよ。」
 

 

 
「友達と何もしないで一緒にいるからって何もしていないわけじゃないよね?」とぼく。
 

 

 
人生は厳しいが、でも君を愛している人がいる。

 

 

「時に」、と馬。「時に、何?」とぼく。

「時に立ち上がって前に進むことは堂々としていて勇気のいる行いなんだよ」

 

 

「心が痛む時、僕たちは何をする?」とぼく。

「新たな希望と幸せを持って再び目覚めるまで、ぼくたちは分かち合いの涙と時間、そして友情の毛布で包んであげるよ」

 

 
 

「自分は価値があり, 自分が大切であり, 愛されていることを常に覚えておかないといけないよ。

 そして、君が他の誰も与えられない事を君がこの世界に与ええていることを。」

 

 

「憎しみについてしか耳にしないけれど、世界には想像以上に多くの愛があるんだよ。」

 

 
 
「なぜぼくたちが存在するかわかったよ。」ぼくは囁いた。
「ケーキのため?」とモグラ。
「愛するためだよ。」とぼく。
「愛されるためにでもあるよ。」と馬が言い足した。


 

それぞれ個性を持ったぼく モグラ キツネ 馬がそれぞれの個性を理解し、尊重しあいながら互いを信じ、愛しているが、かれらは実際、著書である「ぼく」マッケジーの心の中に住み続けている彼自身なのかもしれない。
 
「キツネはあんまり喋らないよね」と少年が囁くと、「正直いうと、僕には話すような興味深いことがなにもないとよく感じているんだ」とキツネが言っていた。悟りの深い馬は「正直であるのは、いつだって興味深いことだよ」と言う...。
 
自分が愛されていることと自分を愛することを学び、帰る家はハウスではなくホーム、つまり常に自分の周りにあると気づかせてくれる。
 
君は君のままでいい。君が必要だよ。大切だよ。愛してるよ。
 
世界中がパンデミックの中、困難に満ち、多くの人が先が見えず不安を感じている中、決して目新しいフレーズではないのに、ほっこり安心感を与えてくれる一冊。
 
子供のための絵本、というよりも大人に向けた絵本のように思われた。