コロナ ミラノの現状 〜 その8 レッド・ゾーン 再び | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

早かれ遅かれそうなると思っていたが、ロンバルディア州は再びレッド・ゾーンに戻ってしまった。

 

2月中旬から新規感染者数が再び増加傾向で、とりわけイギリスの変異株による感染が急拡大しているため、食料品や薬など生活必需品を販売する店を除いて閉鎖、仕事や健康上の理由以外の外出は禁止。ちなみに1週間で人口10万人あたり250人以上の感染者が出た場合がレッドゾーンとなる。

 

  

 

仕事や通院などの理由で外出する場合はこちらの自己宣誓書を持参しないとならない。

 

自分は1) 新型ウイルスの検疫隔離措置の対象になっていない。またウイルス検査で陽性と判定されていない;  2) 移動はどこからどこまでか住所を明記;3)国土全域における人の移動性制限に関し、効力をもつ感染抑制措置を承知している; 4)2020年3月25日緊急政令19号第4条が定める処罰を承知している; 5)外出理由は...云々...

 

それにしても、だいたい1月に私がミラノに戻って来てレッド→オレンジ→イエロー→オレンジ...忘れた→濃いオレンジって変わる間隔が速すぎるわ!

 

今は復活祭(今年は4月3日)を控えワクチン供給の進み具合を見ているのだろうが、クリスマスを迎えるまでは...と言ってその後どっと感染者が増えた訳で、その二の舞を踏むのではないだろうか?

 

最近、なんで今頃...とも思うのだが、手洗い、距離、マスクと換気。これらが、結局は感染を防ぐための最も効果的な対策だとあちこちに書かれていた。そう、なんで今更?苦笑

 

地下鉄のホームにはこういった消毒用ジェルが設置されているが、見ている限り利用している人は少ないし、手をかざして、『出てこないわ。壊れているの?』と言っている人がいた。足元のペダルを踏んで出てくるって絵をみてわからないかな....苦笑

 

 
 
そして、現在ミラノ市内はあちこちで工事中なので花粉なのか粉塵なのか?埃が多く、窓を開けるのが恐ろしいのだが、窓が開いている公共機関には乗ったことがない。

 

レッドゾーン前の週末は天気も良く、想像は出来ていたが、どこも人人人。しかも、桜が綺麗に咲き出した。そりゃあ外に出たいわなあ。

 

レッドゾーンになると美容院は閉まってしまうので、慌てて髪の毛を切りに出かけた。ミサの後、直接出かけ、お昼時ならば空いているか?と思っていたら、考えることは皆同じ。そちらも混雑しており1時間以上待たされた。後から来た人たちは2時間後に戻ってきて!と言われていた。

 

 

 
とはいえ、コロナであろうとなかろうと季節は巡る。
 
最終的には新型ウィルスとも共存の形で落ち着くことになるのだろうか。 そもそも生命の原理は「共存」であり、ヒトはウィルスと共存しながらヒトになったのだから...。

 

そんな中、夜の19時過ぎに打ち上げ花火がサン・シーロだかイッポドローモ(競馬場)辺りで上がっていた。ロックダウン前の最後の足掻きか?皆頑張ろう?と言う気合だったのか....? 20:45からサンシーロで無観客のセリアAミランVSナポリの試合があったようなので、そのためだったのか...?

 

何れにしても、あすからレッドゾーン。イタリアの半数以上の11州がレッドゾーンになることになる。緊張感が走る...