タータ日記 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

帰国中、生前中の父の、そして現在の母のケアマネージャーさんのお話を伺い、人に関わる仕事がしたいと思った。

 

それはあくまでもお年寄り相手...と思っていたのだが、いきなり友人二人を介してお仕事の話が来た。

 

なんといきなり生後7か月のイタリア人の双子の赤ちゃんのタータ(ベビーシッター)となってしまった。トントン拍子で話が決まり、契約を結んで頂き、近々、乳幼児救急救命講座も受けさせて下さると言う。

 

外国人ママのためのイタリア語教室・イタマの託児所要員で乳児を世話するボランティア時代、やはり赤十字で講座は受けているがすっかり忘れている!念には念を入れた方が良い。

 

仕事復帰するママさんのサポートがメインだが、彼女は家事はからっきし苦手なタイプ。しかも彼女やご主人はミラノ出身ではないので、頼れるノンニ(お爺ちゃん、お婆ちゃん)も近くにおらず色々意見を求められる。経験者として語れても(とはいっても子供の性格にもよるし、どの子に対してもその子育ては初経験のはず)、文化背景が違うのでどうしたものか?とも思うが、彼女はかなりの親日家で日本文化と共に子供達に触れて欲しいと言うリクエスト。

 

聞くところによると日本人のベビーシッターは世界中で人気があるらしい。しかも学生アルバイトではなく、子育て経験のある一定の年齢の日本人だ。

 

しかし、仕事復帰するママさんをはじめ、同業者のパパさんは目下リモートワーク中。ご主人は昨年、ミラノ郊外でコロナ第1号が発見された翌日から、オフィスは閉まり自宅での仕事なので、はっきりいって一日中ずっと皆一緒。食事も一緒。

 

何れにしても、未知の世界に飛び込んだ。彼らはまだ一日に5回ほど眠る生活スタイルだが、日々の成長は第三者として傍で眺めていられるのは非常に興味深い。

 

初日からおしっこをかけられ、肩にゲボっとミルクは吐かれるわ、目の周りや首をつめ先で掴まれ、引っ掻き傷が絶えない。笑 今日は指をひっぱられ口に入れられた。歯が生え始めむず痒いらしい。それでも、赤ちゃんのエネルギーというのはすごい!こちらの方が浄化されるようで、またパワーももらえる。

 

ママさんの希望は、数年後(早くても4年半後)私の所属している空手教室に親子で入会したいそうだ。笑 私もそれまでに黒帯を取得しなくては!

 

彼らが素直に成長することを祈ります。