散歩DE健康 〜 その7 ミラノのルルド | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

2月11日の「病者の日」に行こうと思っていたのに気づいたら時間が遅くて行けなかったSanta Maria di Lourdes (サンタ・マリア・ディ・ルルド教会)に出かけてきた。

 

ここは次男を出産した病院の真ん前にあり、入院中はいつもこの教会の鐘に癒されていた。

 

image

 

建物は、建築家アルフレド・カンパニーニ(1873-1926)のプロジェクトに基づき、1897年から1902

年の間に建てられた。建物は、兄弟であるモンシニョールのアントニオ・ヴィデマリと弟のドン・ジュゼッペの意志によって建てられた。彼らは、聖アンナに捧げられた小さな礼拝堂を建てた後、1893年に畑地の一部を購入。

 

兄弟の司祭たちは、ルルドの聖母への献身に熱心で、兄弟の1人が喉の腫瘍を奇跡的に回復したことからルルドに似せた小さな洞窟を建てたという。

 

教会はChiesa della Santissima Trinità 三位一体教会)所属教会とされたが、1910年に分離、1925年にエウジェニオトシ枢機卿によって教区に昇格された。建物の外の洞窟はベルナデットの像によって10年後に完成。1942年11月1日、教会はシュスター枢機卿によって奉献された。

 

ちなみにこちらがトリニタ教会。

 

 

もともとは13世紀に建てられた教会だが、17世紀の火事やその後の増築、そして1967年に改築され現在は非常にモダンな教会となった。

 

話はもとい、サンタ・マリア・ディ・ルルド教会は1943年11月の第二次世界大戦の爆撃中に深刻な被害を受けたという。教会は改装された。

 

image

 
 
 司祭館
 
 
壁画はかなり古そう。
 
 
正面お御堂
 
 
 
 入り口
 
 
こちらの壁画は画家ラザロ・パズィー二が描き始め、ルイジ・マリアヴァッカが完成させている。
 
 
 
 
ラザロ・パズィー二による十字架の道行きの一部。イエス・キリストに直接問題を投げかけられている気がする。
 
 
洗礼堂
 
 祭壇上の壁画
 
ルルドには行ったことはないが、この教会にもすがるような思いでくる信者や巡礼者が多いのは、洞窟内にかけられたロザリオや花の数をみてわかる。
 
教会内にステンドグラス越に溢れる光。厳かな雰囲気。聖書の場面を描いたモザイク画や壁画、聖母マリア像等など、静かな空間でゆっくり見学できた。
 
神に感謝。