ミラノの水汲み場 〜 la tua acqua | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

  
 
教会前に何か設置準備されていたが、はじめは鉄筋の黒枠のみだったので、新聞スタンドか?それにしても幅がないし何だろう...と思っていたら、ミラノ市とMM(ミラノ市水道事業者)が供給する水汲み場であった。
 
もともとは2003年3月より”Case dell'acqua"という名前で市の大きな公園などに設置し始められた。サーヴィス自体代わりはないが、管理者がMMの子会社である”Milano Blue"に変わり、呼称も”La tua acqua"に変わった模様。
 
 
 
 
無料だがロンバルディア州が発行する各自のカード挿入が必要。(つまり住所登録をした市民でないといけない)これは公立の病院や薬局、図書館でも提示が必要となる。
 
 
普通の水とガス水の2種類。各自1日6リットルまで無料。
 
ディスペンサー には、冬の水の凍結や水漏れを防ぐよう加工してあるようで、また殺菌用UVランプ搭載、消費電力の少ないLED常夜灯が取り付けられ、破壊防止のために4台のカメラも設置されているそうだ。
 
"La tua acqua"を利用することで、ペットボトルの数が削減され、また地球温暖化防止に貢献できる。2019年の環境データによると:203,916 kgのプラスチックが節約され、237,052kgのCO2が回避されたという。また、調査によれば、ミラネーゼの使用が31%から34%に増加。使用量に関しては、7,646,850リットルの水が供給され、そのうち2,996,316リットルがガス水だったそうだ。