自主隔離 9日目 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミラノの自宅に戻り昨日で1週間が経った。

 

発熱もしていないし、味覚臭覚もしっかりある。

 

普段、日本から戻ってもほとんど時差ボケはない。特に今回は、ミラノに午前中到着する便だったが、起きたままでイタリア時間の夜の12時くらいまで片付けをしていたので、翌日からはアジャストできると思っていたが、やはり陽の光を浴びず、外気にふれずずっと家にいるせいか、どうもへんな時間に眠くなる。やはり生活のリズムが整いづらいからだろう。

 

エプロンのポケットに携帯電話を入れていたら、万歩計にアプリで400歩以上歩いていた日があったが、実際朝から身につけていたら、多分1000歩くらいは動いているのではないか、と思うが、それだって運動という運動にはなっていないだろう。

 

ある医学雑誌の掲載記事によると、隔離の経験は心的外傷後ストレス症状やうつ、精神錯乱、怒り、恐れ、薬物乱用を招く可能性があるとしている。もちろん、それは置かれた状況や性格にもよるだろう。とはいえ、やたら携帯電話をみている時間が増えた。

 

そして、帰宅後の大きな変化は家事、というか料理を全くしていないこと。これは逆に私が不在の際、ほとんど家にいなかった夫が在宅になり、買い物、料理の担当になり(家族での役割分担もいいが、それは順番制にすべきといったのだが...) そのまま続行中なのだ。

 

私が買い物に行けない分、食事のメニューを考え買い物に出かけるからか、それはすでに自分の仕事と見なしているのかはわからない。ただ、私の場合もそうだが、一応メニューを考えて材料を買っておいたのに、それを勝手に使われてしまうとやたら腹が立つ。なので、逆に彼が買い物したものに手は出さないようにしている。

 

しかし、ありがたいことだが、食べたいものが食べられないし、どうも肉料理が多いと胃が疲れてしまう。

 

今朝甘いものが食べたいと思い、チーズケーキを焼いた。本来生クリームのところを牛乳にしてしまったので、プリンのようだが、まあ良しとしよう。

 

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ところで、9月からの2021/22年度の各学校の新一年生の申し込みが、オンラインで始まっているが、進級予定者も同様。次男の学校は、25日までに支払いをし、その控えと共に申込書をPDFにしてクラス委員に託し、クラス委員がメンバー分を集めて学校に提出。(なぜ学校宛にそのまま直接送ってはいけないのだろうか?)
 
基本、公立の学校は無料であるが(教科書は有料)進級の申し込みをする際、1)Il contributo scolasticoと高4−5年生は、2)tasse governativeというのが必要になる。
 
イタリアに何年も住み、子供達を学校に通わせていながら、よくわからないのは、まず、中学は、前期中等学校と呼ばれ、3年間。(11歳~14歳)高校または専門学校は、後期中等学校と呼ばれ、4~5年のうち最初の2年が義務教育となる。14歳~16歳(最初の2年)では、初めの2年以内に留年したものは、2年生まで終了しない限り義務教育は終わらないことになるのか?その辺は微妙だ。
 
また、上記2)のtasse governativeはすでに義務教育ではないので、有料ということになるのだが、では3年生は義務教育が終わった後なのに、なぜ有料ではないのか?疑問だ。苦笑
 
まず2)のtasse governativeというのは、いわゆる学校給付金等の入学金や卒業検定や証書などにかかる料金のことをいうが、次男の学校の新4年生は21.17ユーロ。これは収税吏事務所宛に郵便振り込みで支払う。
 
そして1)のil contributo scolsticoとは、いわゆる諸雑費だ。遠足や修学旅行などは随時求められるが、学用品、保険料、実験材料などに関する費用と言える。こちらは郵便または銀行振り込み。振り込み先は、学校の出納係宛。
 
2ヶ所から振り込むのは無駄だし、疲れるので郵便局からまとめて送った方が良いと思うが、この時期郵便局はどこも長蛇の列らしい。しかも、郵便局ほどストレスが溜まる場所はない。もう何年も通ってないが、考えるだけでも恐ろしい...
 
しかし、隔離生活から考えたら、ちょうど良いリハビリなのだろうか。苦笑 行きたいような行きたくないような...