「南天」はメギ科ナンテン属。葉は互生で、3枚ずつ葉をつける複葉になっている。「難を転ずる」という意味で縁起の良い植物。ブドウのように下向きで房状に実をつける。花言葉は「私の愛は増すばかり」「機知に富む」「福をなす」「よい家庭」。
「万両」は、サクラソウ科ヤブコウジ属。葉は互生で、葉の縁が波打った小さめの単葉。花言葉は、「寿ぎ」「財産」「金満家」「徳のある人」「慶祝」。
「千両」は、センリョウ科センリョウ属。葉は対生で、葉の縁がのこぎり状になった大きめの単葉。沢山実をつける姿や、「利益」「富」などの花言葉、何よりその名前が豊かさと縁起の良さを象徴しており、上向きに実をつける。花言葉は「利益」「祝福」「富」「財産」「恵まれた才能」「可憐」。
ところで住宅街の一軒家の門にしめ縄を飾っている家が多かったが、これは歳神様を迎えるための準備。こんな不穏で不安な空気は来年まで持ち越したくないと誰もが思うことだろう。
宗教観とは別にして、クリスマスが浸透した現代では、12月26日頃から正月準備をするのが一般的なのだが、もっとも良いとされる飾り時は、28日なんだそうだ。
29日は「二重苦」に繋がり、31日は一夜飾りといわれ、歳神様をお迎えする準備を前日に行うことは失礼にあたるからだという。1月7日の「松の内」まで飾ったら片付けて、神社のどんど焼きやお焚き上げに出すのだそうだ。
そして話は前後するが、花屋で千両にあう花を選びたいというと、縁起を担ぐ正月花を紹介された。
菊: 中国から不老長寿の妙薬として伝わり、天皇家の紋章にも使われる高貴な花。「菊を飾ると福が来る」という言い伝えもあるそうだ。 花言葉は「高貴」。
葉牡丹: かつて正月花の定番だった、「富貴草」の別名をもつ「牡丹」に代わって用いられるようになったといいます。花言葉は「祝福」「利益」。
松: お正月に欠かせない松は、1年中葉を落とすことのない常緑樹。古来より神様が降りてくるための目印とされていたそうで、花言葉は「不老長寿」。門松や正月花にして飾るのが一般的。
