先週3ヶ月続けたバイトが終了した。夏は接客、今回は電話受注とPC入力。マニュアルはあるが、大事なのは明るくゆっくり誠心誠意を持って対応する事。
それでも大事には至らなかったが、小さなミスを沢山し、それがストレスとなり、緊張しまくることもあった。そういう事が続き「対人恐怖症」となったり、体調不良を起こす人の気持ちがわかるような気がした。
とは言え、社員さんに「どんなベテランさんでもミスはします。大切なのは大事に至る前に気づく事。失敗をしたことで、自分を責めるような事はしないでくださいね。それよりも沢山入力して下さった事は本当に感謝しています。」と言われ、じわーっと来た。
ところで、接客するお客様に中には、特に高齢者の方々は、数ヶ月ぶりの外出である、とか年末年始は息子(娘)家族が来てくれるの、または今年はコロナでね、来られなくてね...と話される方々も多かった。そういう中でうまく相槌を打つ事で、ちょっとした思いを吐き出すきっかけになるのか、お客様の何か安堵感のようなものを感じることがあった。
「次年度のカタログをお送りさせて頂いても宜しいですか?」と聞くと、多くの方が笑いながら「生きていればね...」と言われたが、それは悲壮感というよりも、大きな願いに聞こえた。来年のことは誰もわからない。ましてや1ヶ月先、明日のことだって誰もわからないのだ。
「要らないわ」ときっぱり言われる方よりも「貰っておこうかしらね」「お願いします」という方々がほとんどだった。
こちらは誠心誠意を込めて、とは言え、仕事として当たり前の事をしただけなのに、何度も「親切にありがとう」と言われ、中には生憎私の休日の日に、店頭にいらして、私は今日出勤していないのか?宜しく伝えてね、とおっしゃってましたよ〜などと言われると、さて私何をしたっけ?と思うことさえあったが、それもありがたい経験であった。
自分の何気ない言動が相手の心に何か響きを感じさせ、それを感謝される事は非常に嬉しい。それはお互いのポジティブ感につながると思うのだ。
充実感、感謝、好奇心、創造性などは全てポジティブ感情になる。
その小さなポジティブ感が積み重なる事で、人は物質的な豊かさに限らず、優しく、謙虚に穏やかにもなれる。
自分の周りを探し始めると、今まで意識が向かなかった事に目が止まり、新たな発見もあるのではないだろうか。
小さなポジティブを心の引き出しの手前の方に入れておきたい。