クリスマス 2020 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

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クリスマスミサにあずかってきた。
 
三密を避け、身体的距離の確保。マスク着用はもとより、検温、体調チェック。
 
玄関先と司祭の執務室入り口はもちろん、聖体拝領前にも消毒をするようになっており、窓は開けられ司祭も二重にマスクをし、説教台には飛沫感染予防のアクリルパーティションが取り付けられていた。
 
聖歌なし、祈りも担当者がマイクで言われるので信徒は声を出さなくて良い。ミサ後の除菌も徹底していた。こんなミサが今まであっただろうか。
 
ミラノの地元の教会は、聖歌隊は横との距離はとりつつも以前のように歌っているようだし、隣の教会の公開ミサも動画配信で毎週日曜日に見ているが聖歌は歌っており、聖体拝領だけ司祭が信徒の元に行き手渡ししているようだが、接触が怖くなるのも、皮肉な話だ。
 
とは言え、コロナ禍で迎えるクリスマス。会うのがままならないこの時期に、プレセピオにおられるイエスは、人間らしく、心に寄り添うとはどういうことなのかを教えてくださる。
 
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信仰は心の光です、と司祭。このコロナ禍でいかに人々が心に寄り添い合うか。
 
クリスマスは、心に響き合い、時空を超えて伝え継がれていかなくては行けないだろう。
 
流石に、日本でのクリスマスは商業的要素が大きく、クリスマスが終わった途端に、しめ縄や門松をあちこちで見かけるようになった。
 
しかし、コロナはまだ収束していない。感染した方々には優しさを、ウイルスと闘う全ての方々に感謝の気持ちを示そう。
 
 
新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り 
 

いつくしみ深い神よ、

新型コロナウイルスの感染拡大によって、

今、大きな困難の中にある世界を顧みてください。
 

病に苦しむ人に必要な医療が施され、

感染の終息に向けて取り組むすべての人、

医療従事者、病者に寄り添う人の健康が守られますように。
 

亡くなった人が永遠のみ国に迎え入れられ、

尽きることのない安らぎに満たされますように。

不安と混乱に直面しているすべての人に、

支援の手が差し伸べられますように。
 

希望の源である神よ、

わたしたちが感染拡大を防ぐための犠牲を惜しまず、

世界のすべての人と助け合って、

この危機を乗り越えることができるようお導きください。

わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
 

 

希望と慰めのよりどころである聖マリア、

苦難のうちにあるわたしたちのためにお祈りください。

 

(2020年4月3日 日本カトリック司教協議会認可)