うたた寝 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

寒さが一段と厳しくなってきた。

日本よりイタリアの方が寒いかな?と思っていたが、寒さの種類が違うなあと思う今日この頃。

それは家の中にいても感じる。

日本の家の方が小さく天井も低く、暖かいイメージがあるが、底冷えする。もちろんイタリアのほとんどの家にはセントラルヒーティングが入っており、朝起きる時刻には暖房が入り、寝る頃には切れ、トイレ、お風呂にも暖房が入っているから寒さを感じないだけなのだが、日本の朝方のトイレや浴室の寒さは、体に危険を及ぼす人も多いはず。

ところで以前、体が感じる寒さには3種類あると書いた。それは、「風冷え」、「底冷え」、「しけ寒」なのだが、「底冷え」は体の心底まで冷えること、そういう感じの寒さだ。

ところで最近、小さなホットカーペットと座椅子を購入した。

座椅子なんて逆に疲れるんじゃないの?と思っていたが、普段椅子の生活なので、たまには床に座って足を伸ばすのは気持ちいい。

ホットカーペットは、ストーブやエアコンのように風や排気を心配する必要がないが、カーペット上でそのまま寝てしまうと、低温やけどや脱水症状・熱中症と健康に深刻な影響を与えると言う。

まあそれも温度やそこで過ごす時間にもよるだろう。こたつ然りである。いや、こたつの場合は、人間を堕落させるか? 笑 ぬくぬく出たくなくなり、そこでどうしてもご飯を食べたり、寝てしまったり、子供の頃の記憶が蘇る。

ホットカーペットの上で座椅子に座りながら、編み物を始めると途端にウトウト始めてしまう。ほんのわずかな時間が心地いい。

ひだまりでうたた寝する猫の気分かな。

とは言え、風邪を引かないようにしなきゃ。