師走 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

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ついに師走。今年も残すところあとわずかとなってしまった。
 
ところで、師走の主な語源説として、師がお経を上げるために東西を馳せる月と解釈する『師走す』がある。 

12月が忙しいのは一般人も同じ。速さが倍増しちゃったのかと思うくらい、毎日が早く、1週間単位で過ぎていく。 
 
コロナ騒ぎがなければ、私はミラノにいたはずで、12月の慌ただしい中、走り回っていたことだろう。それが全て変わってしまったが、不思議なもので、毎日が慌ただしく、早いのは同じ。
 
そもそも「忙しい」ってなんだろう?
 
忙しさ」は①「物理的(時間的)に余裕がない」、②「精神的に余裕がない」という外的要素と内的要素の2つに分類できるだろう。

仕事(用事ややること)が多くなると「物理的(時間的)な余裕」がなくなるが、あくまでも目の前のできることは一つだけ。

その事実は変わらないのだから、一つ一つを誠意を持って確実にこなしていくしかできないだろう。目の前の作業自体の「忙しさ」はいつもと変わらない。

「忙しさ」の鍵はむしろ、一つ一つの作業を滞りなく行うための「精神的な余裕」が必要。

ところで今日、バイト帰りに美しい月に遭遇。あれれ、月見蕎麦のようではないか?(空腹だったから?笑)
 
一気に寒くなり、空気もひんやり肌に透き通るような感覚。
 
父が亡くなり、またこのコロナ禍でミラノに帰るに帰れず必死に来たが、もう直ぐ出発か...と思うと、いつものザワザワ感が始まった。
 
今できることを噛みしめながら過ごしていこう。