今が旬 〜 柚子 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

柑橘類の中で一番香りが好きなのは柚子。甘いシトラス調にほのかな苦味のある香り。なぜか懐かしくなる。
 
シトラスの香りは、希望やポジティブな考えを与えてくれると言う。不安や悩みがある時に、嗅ぐといいかもしれない。
 
また、血行促進作用もあるようで、疲労回復にも効果的だそうで、冬至のゆず湯が良いのも納得する。免疫活性自律神経のバランスを整えてくれるのだそうだ。
 
とは言え、柚子そのものは、果肉を食べるのには不向きな『香酸柑橘』であるが、その代わりに非常に香りが高い果皮・果汁を持っており、特に果皮は果肉に比べビタミンCが豊富で、抗酸化作用が多くあると言う。
 
果皮には果肉の約4倍近いビタミンCが含まれており、そのビタミンCの配合量は、レモンのおよそ1.5倍。肌のコラーゲンの生成、老化予防、シミソバカスを薄くしたり、小ジワを防いだり、肌荒れやニキビの改善、アンチエイジングにも効果的。カリウム、カルシウムも多い。
 
また、柚子湯に入る時のるぬるぬる感が記憶にあるが、これは種の周りの、ペクチンと言う成分なのだ。
 
ペクチンはコレステロールの増加を抑えたり血糖値の上昇を抑える効果があ。また、善玉菌を増やしてくれる効果や、それによる便秘改善、そしてビタミンC同様、お肌にもよく、シミソバカスを薄くしたり、小じわを防ぐ効果があると言うのだ。
 
そんな種を捨ててしまっては勿体無い!この柚子の種とアルコールを合わせた化粧水をもう何年も愛用している。種と、その重さ10倍のアルコールと合わせ冷暗所(冷蔵庫)へ保管し、1週間ほどで出来上がり。
 
今回は柚子を使って柚子ジャムを作ってみた。
 
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洗った柚子の果汁を搾り、種を取る。

 

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皮はワタをスプーンで取るのぞき細切りにする。

苦味を取るため3度茹でこぼす。重量の80%の砂糖と煮る。

 

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希少な国産サトウキビ・花見糖で自然な香りとコクを引き出す。

 

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柚火皮と果汁、砂糖、お茶パックに入れた種を入れて煮詰める。
 
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出来上がり。パンに塗り、柚子茶として飲んでもみたが、最高!
 
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又、柚子皮と果汁を使ったシフォンケーキも作ってみた。
 
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しっとりふわっふわ感がたまらない。柚子ジャムとの組み合わせも最高。
 
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残った種と皮は乾燥させる。
 
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食べてもよし、化粧水にしても、お風呂に入れてもよし。味よし香りよし!柚子シーズンど真ん中。柚子の香りを更に楽しみたくなった。